現代最強と魔法不全 ページ40
道中にオーターから、“魔法不全者の裁判に裁定者として出席するように”と話を聞いたAはすぐに気がついた。
─これ、マッシュのことじゃね?
マッシュは面白いヤツだしどうにかして助けたいな…などと考えていたら待機していた魔法局局員が声を上げた。
「神覚者様と裁定者様が到着されました…!!」
「魔法の使えない学生の処分…?」
「あちらの尋問室になります!!」
「何をふざけたことを…」
「…」
「んあ─こうゆうの苦手だ──」
「うるさいですよ」
「ウォールバーグさんは何を考えていらっしゃるのか…」
「ううっ寒」
「…(何とかせねば)」
神覚者たちを見ながら、Aは打開策を考える。
「規則は守るために存在する。例外は存在しない」
「いっそ魔法局燃やすか…?」
「…なんか今とんでもないことに言わなかったか?」
「キノセイダヨ!」
Aの思考回路がぶっ飛びはじめた頃、マッシュは危ない感じをのりきっていた。
「……じゃ、今日はひとまず解散ということで」
「何を勝手なこと言ってるんだ貴様!!」
もう話すことはないと判断したらしきマッシュは、帰ろうとするも突如片足を砂で拘束された。
「え、なんだこビュッ」
すぐさま攻撃がマッシュへ飛ぶが、マッシュは拳で攻撃を相殺した。
「なっ……アナタ達は…」
「なんなんですか、一体全体」
魔法局副局長─ブレス・ミニスターが驚きの声を上げる。
「何解決したみたいになってるんですか?」
「神覚者様とモルガーナ様、なぜここに…!?」
「…あ、Aちゃん」
驚く副局長を他所に各々話し始める神覚者たち。マッシュは何故Aがいるのかと視線を向けるも、Aはそれどころではなかった。
(…オーターさん、初対面でしかも魔法不全者にいきなり魔法放つとか怖っ!!私でもやらんわ!!…多分)
オーターの攻撃的な態度に心の中で突っ込んだ。これを口に出そうものなら、「お前が言うな」と全員から突っ込まれていたことだろう。
つまり、なんだかんだいいつつAとオーターは言動が似ているところがあるのだ。
「──魔法不全であることを隠しイーストン校に通うなど、
死を以て償ってもらいましょう」
「死!?」
「 」ガーン
想像より重い処罰にマッシュは項垂れる。Aも思わず声を上げた。
790人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時