【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！

現代最強の兄…？ ページ37

Aがモヒカン殺人鬼を連行している頃。

マッシュはついにレアン寮の頂点─アベルを倒した。それにより人形にされてたレモンたちは解放され、勝利を分かち合っていた。



「主役！！主役！！」

「ユアヒーロー？」

「オーイエー」


ワーイ ワーイ



勝てた喜びを噛み締め合っているが、その喜びも束の間のものだった。

謎の侵入者─セル・ウォーが現れアベルを攻撃し、それをアビス・レイザーが身を挺して庇うい大怪我を負った。

それを見ていたマッシュがセルに応戦し、アベルの協力もあって顔面に一撃喰らわせたのだが…



「初めてだ、僕の硬い表皮を破った奴は…。不意を突かれたとは言えな…。なんの魔法を使った…？」

「え？」

「貴様の固有魔法はなんだと聞いている」

「え…えーと…」



マッシュが答えられるわけもない。魔法(物理)みたいなものだから。そこでマッシュが捻り出した答えは、



「パワー」

(((パワー!?)))



そう答えるので精一杯だった。教えたくないと思ったらしいセルは気を取り直してとあるものを取り出した。



「魔返しの鏡!!

如何なる魔法もそっくりそのまま跳ね返す魔法具！！つまり相手の魔法が強ければ強いほどその威力は増す！！」



Aの“値反転”(前話参照)と同じ効果である。コレでは魔法を使って(・・・・・・)攻撃することは不可能に近い。



「僕のジャマをするからだ。お前ら全員後悔パリン！？！？！？！？」



マッシュの蹴りが鏡を貫通して顔に決まった。


(((え…！！

まほ…

まほ…)))


「「「 」」」



皆の脳内を駆け巡る、数々の魔法(暴力)─！！

そう、今までのあれは全て魔法ではなく己が肉体で為した技なのである─！！



「もうファンタジーじゃない？それって…もうファンタジーじゃない？」

「ファンタジーだろ、それはもう…」



皆が衝撃の事実に驚愕していると、声が響いた。



「あれ？Aはいないのかい？」


(((えっ…誰……？)))



そこに現れたのは金髪と星型のアザが特徴的な男─



「どうも、Aの兄です」


(((Aちゃんのお兄さん─！？)))



Aの兄を名乗る男だった。

─
おまけ
兄?登場シーン

現代最強と祝勝会→←現代最強と死刑囚

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す