【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ36)

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現代最強と死刑囚ページ36

レインと別れたAは件の無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)の手駒を探しに廊下を歩いていた。

「ちょい待ち」

「？」

突然声をかけられて振り向くと、いかつい顔をしたモヒカン(ナイフ装備)が現れた！

「ここを通りたければこのオレを倒して行くんだなァ!!ヒャッハ───!!!」

「」

(うちの学校ってこんな世紀末な生徒いたっけ…？)

Aは現実逃避した！

─

現実逃避もそこそこに、モヒカン(仮名)に向き直るとナイフ(状の杖)を舐めながら声高らかに言う。

「オレは連続猟奇殺人鬼のアイザッコ・セイキマツ様だぜェ！！生きてここを出らr「値反転(ヴィエート・オンケーホン)」あべし！」

─一撃で倒れた。

師匠からバリアのみを使うように言われていたAは、魔力を打ち消すバリアを反転させる事で魔力を放出させたのだ。これも、ここ数日で出来るようになった修行の成果である。

(コイツ弱かったなぁ…。でも確か殺人鬼とか言ってたから放置するワケにもいかないか…)

正直触りたくも無いので、どうやって拘束するか少し考えたが、レインから拘束用の魔法道具を貰っていたことを思い出した。

「…コレ運ぶの…？？」

─魔法局

Aは泣く泣くモヒカンを引きずって魔法局に来ていた。

「脱獄した殺人鬼を捕まえたと連絡があり……ました…が…」

「今回は破壊してないんだろう…な…」

Aを出迎えたオーターとライオは言葉を失った。

「なんだそれ」

「脱獄犯がこんなに世紀末なんて聞いてない！！」

「脱獄犯？」

「脱獄犯！！」

どうやら脱獄犯の顔までは知らなかったようで、二人はそのあまりに世紀末な見た目に絶句した。

~~ある意味近づきがたい見た目をしているので、~~ライオはAに看守が待っている場所まで連行するように言う。

「ま、ま、ま…待ってライオさん！！コイツと二人きりは嫌だ(私には荷が重いです)！！」

「本音が出てるぞ」

「いやいや、Aは現代最強だし殺人鬼の連行には適任だと思うが？」

「いやいやいや、最高傑作のライオ様ほど適した人はいないでしょ！！」

連行したく無い二人がお互いに押し付けはじめた。

「はぁ…どっちでもいいからさっさとしてください」

「ここは人類最高傑作のライオ様がやるべきだよね？？オーターさん！！」

「ここは現代最強のAがやるべきだよな！？オーター！！」

「2人で行け」

「「はい…」」

オーターのおかげ(?)で2人で連行することとなったのだった。