【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ31)

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現代最強と作戦会議ページ31

七魔牙(マギア・ルプス)の下位である第七魔牙(セブンス)と第六魔牙(シックス)と戦ったランスに呼ばれ、Aはアドラ寮共用キッチンに来ていた。

「七魔牙(マギア・ルプス)の上位層は確実にこの学校のトップだ」

「何作ってんの?」
「シュークリーム」

「実力のある者に対して受け身になるのは避けたい…」

「あ、そういえば美味しいハチミツがあるからそれも使おう」
「えっ?いいの?」

「…が、この学校は各々の寮の場所を知らされていない…。寮同士の対抗意識をあおるためにな…」

「コーヒー淹れるけど飲む?」
「うん、お願いします」

「そこでだ…

級硬貨(コイン)を奪うために奴らの居場所を突き止める」

ランスが真面目な顔で話す中、Aとマッシュはシュークリームを食べる準備をしていた。

「うす」

「本当に聞いていたんだろうな」

「七魔牙(マギア・ルプス)の居場所─早い話レアン寮の場所を探すんでしょ？おっけーおっけー」

ランスは適当な返事をするAに不安を覚えながらも、そう言えばと思い出した。

「Aレアンのヤツと仲良かったよな。寮の場所を知らないのか？」

「別に仲よくても寮に行ったりしないしね…」

「そうか…。それと入学から1ヶ月過ぎた。寮支給のローブだ、着替えておけ」

Aから情報を得られないと知ったランスは、マッシュに寮支給のローブを手渡した。今までのものとは違い、後ろに寮を象徴するマークが入っている。

「これでお前にも寮生としての自覚が芽生えるといいが。まず手始めに…「マッシュくーん！！」」

ランスのお母さんみたいなお小言がはじまりそうになった時、レモンが慌てた様子でマッシュを呼んだ。

何か緊急事態だろうかとAはコーヒーを飲みながらもレモンを見る。

「大変です！！トム先輩が！！」

─保健室

「おう…お前たち、調子は…竹って感じか…？」

いつも暑苦しいトムがげっそりした顔で横たわっていた。

「先輩のアイデンティティが……」

「どうしちゃったんですか…そんなにやつれて」

心配そうに声をかけるレモンをよそにAは思う。

(いつもこれくらい静かならいいんだけど…)

Aは暑苦しいのが苦手なのだ。

話は戻り、トムの話によると倒れる前に恐ろしい夢を見たという。そして目が覚めたら一時的に魔法が使えなくなっていたらしい。