現代最強と神覚者 ページ4
A・モルガーナは呼び出されていた─魔法局に。
理由?もちろん森消滅事件(笑)の話である。
「お前…今年何度目だ?」
「さぁ?」
「はぁ……」
あっけらかんとしているAに、ライオ・グランツは深いため息を吐いた。
コイツ…反省する気配がないな
神覚者の心が一致した。
「今年に入ってから10件目ですよ。いくら貴女があのモルガーナ家だと言ってもこれは…」
「世の中脆すぎるのが悪くない?」
「…」
お小言を遮り、悪びれもなく言い放つAにオーター・マドルの顔に青筋が浮き出る。
オーターの言う通り、Aが何かを破壊したのは今年に入ってから10件目だった。
大体が返り討ちか威嚇の為放った魔法のせいで、好き好んで破壊活動をしているわけではない。ただ、Aの魔力調整が毎度甘いのだ。
そもそもA・モルガーナは自身の持つ強大な力のせいで敵も多い。狙われる事だってある。その為仕方のない事故といえばそれまでなのだが…本人に反省する気がないので、注意しているのだ。
「全く…反省文を提出して下さい。期限は明日まで、延長は一切認めません」
「ほいほーい」
「…」
反省文(報告書)を書くように促してもコレである。返事が軽いッ!!
そんなAを見ていたライオは、ふとある事を思いついた。
「いや、反省文は書かなくていい」
「え?」
「は?」
「その代わり…この刺身のハチミツがけを…」
「人の好物を罰ゲームみたいにっ!?」
ライオはどこからか取り出した刺身のハチミツがけをAの口元へ持っていく。すると、先ほどまでとは態度が一変しAは顔を真っ青にした。
「Aさんもその反応酷くないですか!?」
「…反省するんで、それだけはご勘弁をッ!!」
「美味しいですよ!?」
反省の色を見せたAにライオは満足気に笑う。一方で自分の好物を拒絶されたカルド・ゲヘナは、納得がいかないとばかりに刺身のハチミツがけをAの口へ運ぶ。
「ほら、食べてみたら美味しいですよ!?」
「…」
「ちょ、なんで今バリア張ってるんですか!?」
「…アレを危険物だと判断したようだ」
頑なに口を開かず、自身の固有魔法でバリアを張ったAと、何がなんでも食べさせようとするカルドに、ライオは遠い目をする。
「アナタが始めた事なんで収拾つけてきて下さい」
「オーター!?」
面倒になったオーターはライオに全てを押し付け、仕事に戻っていった。
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時