現代最強とバリア ページ28
「アナタのバリアは欠点だらけです」
「…はい」
開口一番に
遡ること数時間前、マッシュたちと
「Aちゃんのバリアってマッシュくんの攻撃も防げるの?」
「確かに、並大抵の魔法は防げているが、マッシュならバリアを貫通しそうだな…」
「「…」」
「え?二人ともなんで無言!?」
フィンの何気ない疑問に、皆気になるのかAを見るも何故か黙っていた。
「アレはランスくんに決闘を挑まれた日のこと…」
「なんか始まった!」
「爆睡しているAちゃんを起こそうとした時のことだった…」
「森に行かなきゃ…。あ、そうだAちゃん」
「 」
「…全然起きなさそう」
机に突っ伏して寝ているAを起こそうと、軽く声をかけてみるマッシュ。しかし全く起きる気配がない。そこでマッシュは軽く叩いて起こそうとした。
「Aちゃん…なんだこれ?」
バキィ
「!?!?」
Aに触れようとしたその時、無意識下で貼られていたバリアをマッシュはあっさりと貫通した。バリアが壊れた反動でAは飛び起きる。その勢いのまま床を転がって壁にぶつかった。
「…ごめん」
「いや…」
まさか自分のバリアを貫通されると思ってなかったAは驚いた。…地面に転がったままで。
「だからあの時ボロボロだったのか…」
「物理攻撃も弾けるはずなんだけどね」
それだけマッシュが規格外なのだ。
以上のことを受け、Aは今一度鍛え直そうと思い師匠─メリアドール・エイミーの元を訪ねた。
「アナタも欠点には気づいてるのでしょう」
「私のバリアは魔力に頼りっきりだ…」
「ええ、なので今から魔力を当てにしないでも戦えるようになってもらいます」
Aのバリアは、固有魔法である
この世界のものは多かれ少なかれ魔力を帯びている。それ故にその魔力を相殺すれば物理攻撃も無効に出来るのだが…
「一切魔力を帯びない攻撃は全てバリアを貫通します」
「それを止めるためには…」
「魔力以外─例えばエネルギーですらも無効化させる」
「!」
Aがいくら現代最強と名高い人物であっても、まだ“完全”ではないのだ。
かくして、メリアドールとの修行が始まった。
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時