現代最強とモテない男 ページ26
ランスとAの活躍により、無事に授業は終了した。
と言っても、Aが戦うと森を破壊しかねないので、ただバリアを張っていただけなのだが。
「Aちゃんのバリア…無敵では?」
「魔力の無効化だっけ…?」
「厳密にはちょっと違うんだけどね」
森から出ると、ボロボロのマッシュが後ろから出てきた。
「マッシュくん大丈夫ですか!?すごいケガ!!」
「大したことないよ」
「めっちゃボロボロじゃん」
「やはりあいつとやりあっていたのか…」
「すごいよマッシュくん、星型のサソリも倒しちゃうなんて…」
皆がマッシュに駆け寄る中、Aは離れたところにいるトゲトゲした髪の男に気づいた。彼もマッシュ同様ボロボロだ。
ここで、優しく声をかけるのがヒロインというものなのだろう。
が、Aがそんな心優しい言動なんかするはずもなく…
「すごい傷じゃないですか!!大丈夫ですか?」
「ツァッ!!
ツァ─────」
「なんですかこの人…!怖い!!」
レモンである。
「ツァ─「うるさい」!!!」
あまりに奇声がうるさかったのでAが一蹴すると、なにやら目を見開いて固まってしまった。
「!!!(ク…クールビューティー!!そういうの嫌いじゃないぜ…むしろちゅき─!!!!)」
奇声男─ドット・バレットは美人に弱かった。
「な、名前は!?」
「アンタこそ誰だよ」
「(クールなのところが最高だぜ!!)ドット・バレット…です!!」
「ふぅん」
(Aちゃん興味無さそう!!)
Aに迫るドットと塩対応なAをみていたファンは終始あわあわしていた。
そんな中に割り込んできたのは、意外にもランスだった。
「ふん、お前のような奴をAが興味持つはずが無い」
「んだと!?」
「…ランスくんもAちゃんに覚えられてなかったような……」
「マッシュくんこれ以上火に油を注がないで!?」
ランスと会った時のAの様子を思い出してマッシュは呟くも、これ以上事態を大きくしたくなかったフィンは、切実に願った。
─
おまけ
「お前…また森を消滅させたのか?」
「いやぁ…火加減が難しくてつい?」
Aは寮の監督生でもあるレインに呼び出されていた。謝る気のない軽い謝罪にレインは頭が痛む。
「お前ほどの技量があれば調整くらいワケ無いだろ」
いつも高火力で繰り出すAに言うも、はぐらかされてしまった。
(調整するのが面倒なだけなんだけどね)
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時