【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ24)

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現代最強の保護者(不本意) ページ24

そもそも、何故Aとシュエンが仲良くなったのか。

それは中等部の時にシュエンが突っかかってきたからだ。

「君がA・モルガーナ?」

「そうだけどアンタ誰?」

「…ふぅん確かに顔は整ってるけど僕の方がイケてるな」

「人の話聞いてます!?何コイツ…」

これが初対面時の会話である。

当時のAは今以上にツンケンしていたのだが、そんなAにめげずに話しかけてきたのがシュエンだった。

─シュエンは単純に自分以外にも顔が良くてチヤホヤされるAが気に食わなかったのだが。

Aの周りには、“モルガーナ家“を目当てに近づいてくる人ばかりだったので、シュエンの存在は新鮮だった。

そして珍しく興味を持ったのだ。

彼がAの友達と呼べる第一号の人物になった瞬間でもある。

周りもまた、遠巻きに見るしか無いA・モルガーナと唯一話せる存在としてシュエンを見ていた。

「おいゲツク、モルガーナ様に伝言を頼む!!」

「はい?」

「シュエン・ゲツクくん。A様に課題のプリントを渡してくださらない?」

「…何故僕が?」

Aと対峙して話せない人たち(教師も含む)から、Aとの架け橋としてシュエンを通すものが増えた。

そして、

「やっべ、またやっちゃった…」

「」

「やりすぎだよ」

「ごめんて」

今以上に荒れていたAに唯一注意でき、かつAも割と素直にシュエンの言うことは聞く為、いつしかAの保護者というあだ名がついた。

シュエンにとっては大変不本意である。

しかし、あの(・・)A・モルガーナにとって唯一の存在であることに優越感を覚えたのもまた事実。
不本意なあだ名をつけられてもなお、その役割から降りることはなかった。

その為、中等部時代のAはよくシュエンと一緒にいた。そして優れた容姿故に陰ながらファンができたのである。

互いに恋愛感情は無いので、関係性に名をつけるなら親友に近いだろう。

因みに中等部時代のAがシュエン以外に興味を持った人物はエイムズ兄弟のみである。他の人のことは記憶してないのであった。

─
おまけ

ファンサイメージ画
※お礼イラストも兼ねてます

赤星ありがとうございます！！