現代最強と課題 ページ21
ランスがビンを崖下に落とした。しかしクラウチングスタートの構えを取ったマッシュが、人間離れしたスピードでビンを拾って戻ってきた。
「やめにしよう。なんか君、そんな悪い奴じゃないだろ。
やめにしようもうこの戦いは」
「は?」
「このビンも空だったし。ダミーじゃん」
Aもダミーだということに気づいていた。それ故におとなしく成り行きを見守っていた。
マッシュはランスに近づくとあっさりと懐から本物のビンを抜き取った。
「ハイ終わり」
「な…なんでだ」
あっさり勝負を終わらせようとするマッシュに、ランスは食い下がるも「なんでも合理的に判断できるほど器用じゃない」という発言で我に返った。
「しらけた、オレは帰る。お前のいう通りやめにしよう。
……が、これはオレが持ちかけた賭けだ。受け取れ」
かくして、マッシュは銀の
─翌日
魔法薬学の課題が終わっていないというフィンに頼み込まれ、Aは寮の共用キッチンに来ていた。
「あんなのまだ終わらせてなかったの?」
「ハハハ…(やっぱりAちゃんも終わらせてた!!)」
「おい、早く終わらせるぞ」
ランスもA同様フィンとマッシュの課題を終わらせるべく、共用キッチンに来ていた。
「今回の課題で使うのはこいつだ。マンドラゴラだ」
「イア〜〜〜〜〜」
引っこ抜くと悲鳴のような鳴き声を上げるのが特徴である。Aは杖を取り出すと呪文を唱えた。
「クワイエントス」
「ァァァァ……ァァ…………」
「こんな感じで泣き止ませて調合するだけだよ」
「あーまた魔法を使うやつか」
「また!?いやここそういう学校だけど!?」
「サッとやってひゅってやれば簡単にできるよ!」
「「???」」
指輪の効果もあって今回は爆散させずに済んだA。二人に課題のやり方を説明するも、抽象的すぎて全く分からないと言われ、ランスが手本を見せながら教えることとなった。
「クワイエントス」
「ァァァァァァァァ
ァァァ……ァァ……
………」
「やってみろ」
ランスを参考にフィンが杖を振るも、全く泣き止む気配がない。
「重心が安定してないよ。体幹がかなり弱いね……杖かしてみて」
マッシュはフィンから杖を借りると、呪文を唱えた。
「クワイエントス」
「ア゛ア゛アアアアアアア
ア゛ア゛アアアアア
アアアアア
アアアア
アアアア」
((なんか…悪化してない?瞳孔開いてるし…))
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柏餅(プロフ) - 絵が神すぎます! (2月14日 20時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マッシュ最強すぎますゥゥゥ (2月12日 12時) (レス) @page48 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 絵も神ってるの凄すぎますゥゥゥ!私もモルガーナちゃんの婚約者になりたいぃ (2月12日 9時) (レス) @page47 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - アンナちゃん可愛いもんねガチ天使レベル (2月11日 22時) (レス) @page45 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - ウォールバーグさん優 (2月11日 1時) (レス) @page42 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時:2024年1月28日 3時