【MASHLE】無敵で素敵な魔法使い！ (ページ17)

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現代最強と睡眠ページ17

「今から練習しにいくぞ!!
夢にときめけ明日にきらめけ！！ハッハッ」

「マッシュくん勉強苦手だって聞いたんで、これ一緒に勉強しましょう」

ドゥエロの試合の翌日。マッシュは熱血先輩と自称彼女に囲まれていた。二人ともマッシュしか見えてないのか、同時に喋るので結構騒がしい。

「てっぺん取るってオレと誓っただろ！？」

「言ってない」

「魔法薬学から魔法史・呪文学、占い学にそれからそれから…」

「量多っ」

「……」

頑なにマッシュとてっぺんを取ろうとするトムと、一緒に勉強しようと大量の教科書を持つレモン。そんな二人をフィンは遠巻きに見ていた。

そして一方のAは…

「」

「…(Aちゃん、よくこの騒がしい中寝てられるな…)」

机に突っ伏して爆睡していた。
昨夜はレイン監修の下、反省文を書かされていたため寝不足なのだ。

「ぬるま湯につかってるなよ。オレたちゃ竹なんだ！！竹！！」

「それから魔法動物学、闇魔法学、ちゃんと勉強しないとダメですよ」

二人に耐えられなくなったマッシュはフィンに助けを求めるも、関わりたくないフィンは俯いた。

「スー…スー…」

そう、寝たフリである。

「薄情者が」

フィンに見捨てられたマッシュはジトっとした目でそう呟いた。もう一人、Aなら助けてくれるかもとマッシュは視線を動かすも…

「」

「…し、しんでる……」

「スー…(いや、爆睡してるだけだよ！！)」

Aは怖いくらい静かに爆睡していた。
クラスメイトたちは思う。

((黙ってれば美人なんだよなぁ…))

言動が玉に瑕なのがAである。

「楽しそうじゃないか」

「？」

「オレも混ぜてくれよ」

(アザが2本……見ない顔だ…一年生か？)

(編入試験で一位成績だったランス・クラウンくん。改めて見てもスゴイイケメン…ダメ私…私には心に決めた人が…)

マッシュたちに声をかけてきたのは~~Aに忘れられていた~~ランスである。

「いや楽しくはないですよ」

マッシュからしたら、ただ鬱陶しいだけだった上に、頼みの綱であったフィンとAに助けてもらえなかっただけである。

「そうか…じゃあもっと楽しいことしよう」

「……楽しいこと…

かくれんぼ？」

(かくれんぼではないでしょ絶対)

フィンのツッコミが炸裂した。