【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ41)

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錬金術師とカミサマページ41

無邪気な淵源が姿を変えた。
溢れ出す気(魔力)の質が変わり、忌々しくも神々しい。その様はまるで“カミサマ”だった。

「ついに始まったか…」

「！」

声が聞こえ振り向くと、先ほど拘束したはずの白衣を着た研究者(敵)が立っていた。
…そういえば無邪気な淵源は時を操る魔法を使う。
それで拘束から逃れたのだろうか。

「貴様らは私の野望を防いだつもりだろうが、この時を以てようやく動き出したのさ！！」

「は？」

目の前で嗤う敵に、エドは怪訝な顔をする。
この時─まさか、

「アンタは無邪気な淵源が神になるのを待っていたというのか！？」

「その通り！！前にお前は言ってたよな？錬金術を完全なものにするために魔力で補ってるって。そしてこの野望を遂行するためには人柱が必要だとも…」

ここまで言われれば、コイツの本当の目的の見当がつく。

「なるほど、無邪気な淵源を代価に錬成するつもりなのか」

「ご名答。まあ気付いたところでもう遅い！！」

そう言うと敵は地面に向かって杖を振る。

「姉さん、これ！！」

「国土練成陣！？」

地面に見覚えのある錬成陣が浮かび上がった。
コイツ、無邪気な淵源がマッシュによって弱ったタイミングで発動させるつもりだ！！

錬成を防ぐには、錬成陣を破壊するか、目の前の敵を倒すしかない。しかし、錬成陣を破壊しようにもマッシュの戦いの妨げになる。と、言うことは…

「エド！」

「ああ、アイツを倒すしかねぇってことだな！！」

どちらともなく駆け出した。

─

一方のマッシュは。

仲間たちの協力もあり、無邪気な淵源をデコピンで追い詰めていた。人間の反射速度の0.1秒というラグを利用し、無邪気な淵源にダメージを与えたのだ。

「この私が負けるなど…ありえない！！

サモンズ闇の神(ルシファー)

ダークネスサーズ

デバインパニッシュメント」

世界を滅ぼす程の魔力の塊が、災厄のように空から降りかかる。

が、

「(……！？どういうことだ……。デバインパニッシュメントが止められている！？一体誰が…)」

カルドの声かけにより集まったマッシュと関わりのある魔法使いたちが、決死の思いで魔法を食い止めていた。

「それだけじゃないですよ！！マッシュくんの頑張りを見て諦めてた世界の人々も手伝ってくれています！！」

「いけぇー！！」

「頑張れ」

「まだまだだぞマッシュ・バーンデッド！！」

「負けるなよ！！」

「オレらも手伝うぞ！！」

「協力させてくれ！！」