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「オーター！！」
「どうして！！」
「ここは私に任せろ」
ドットと共にオーターに声をかける。そのケガでこの数の敵を相手にするのは無謀だ。
「無謀…違うな。今この現況において
そう言ってオーターは敵と対峙する。
オーターは強い。それはここに来てからずっと一緒に居たから知っている。
それでも、
私の心情を察したのか、准将がぽんと頭を撫でてきた。
「そんな顔をするな。彼を信じろ。それに…」
准将が床へ手をつく。そして橋を錬成してオーターの元へ向かった。
そしてすぐに橋を崩すと言った。
「私もいるからな」
「…なぜ来た」
「可愛い妹分の泣き顔は見たくないんでね」
「…足は引っ張るなよ」
「…ふっ」
「いくぞお前ら……！！」
レインに押され前を向く。
途中でドットとランスが振り返った。
「オーターさん！！死なないでくださいね！！オレ達オーターさんからまた色んなこと教わりたいです！！」
「………ドット・バレット、ランス・クラウン」
「！」
「三男相手によく頑張ったな」
「……」
「……信じてるんで！！」
「Aを守りきれ」
「「はい！！」」
「…准将！！死ぬなよ！！」
「…ふ、そっちは任せたぞ、鋼の！！」
二人に別れを告げて前へ進む。
「出口だ…！！」
そしてようやく出口に辿り着いた。
▽
メリアドールさんと合流し、人体錬成の説明をする。
賢者の石を通行料として錬成するも、肝心のマッシュの心臓がない事を話すと、メリアドールさんは箱を持ってきた。
「…任せてください、材料となるものがあります」
「人工心臓です。東の森にすむ魔女、ヴィザリングがジギタリスを使い精製したもの……」
「姉さん」
「うん。ちょっと離れてて」
そう言って、人体錬成陣を書いてマッシュと心臓を置く。
「Aちゃん…」
「…ちょっと、行ってくるね。エド、頼んだ」
「…ああ」
そう言って手を合わせて錬成する。
青い光の後、錬成陣から黒い触手が伸び、私たちは飲み込まれた。
─
2023.07.19
話が抜けてたので追記しました。すみません。
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年7月9日 0時
