【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ35)

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錬金術師と砂の神杖ページ35

「急げ！！」

「マッシュとAちゃんをメリアドールさんまで送り届けるんだ……！！」

マッシュの心臓が取られてから結構時間が経ってしまっている。
一刻も早くメリアドールさんのところまで行かねばならない…のだが、岩石により道が塞がれていた。

「！！」

「道が塞がってる！！」

「こんな質量、並の魔法じゃ…」

分解するにしても量が多すぎるな…

どうしようか考えていたら、オーターが肩を貸していたライオさんをこちらに投げた。

「え」

「ひゃ」

女の私より可愛い声出すのやめてもろて…

自分よりも図体のデカいライオさんを支えられずにいたら、レインが代わってくれた。

オーターは魔法で岩を退かす。

「オーターさん…！！」

「何してる、早く行け」

「ありがとうございます……！！」

ドットたちを先に行かせたオーターが気になり振り返ると、膝をついていた。
やはり傷口を塞いだとは言え体は限界なのだろう。

「オーター…」

「すぐ行く」

オーターが気になりつつも前へ進む。
このまま何もなければ良いのだが、そうもいかないようだ。

無邪気な淵源の部下が大量に押し寄せてきた。
エドや准将と共に錬金術で応戦するもキリがない。

「…どけ、グラビオル…！！」

ランスが重力魔法を使うも、魔力がほとんど残っていないようで敵から反撃を喰らっていた。
一先ずは准将の錬金術で敵を遠ざけ、その隙に前へ走る。

「やべぇ、もう追いつかれる…」

「！」

もう一発超電磁砲を喰らわせるか…とコインを錬成した時、強力な魔法が放たれた。
オーターだ。

オーターは道を壊し、自分一人で敵を片付けるつもりのようだ。