【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ33)

今日:3 hit、昨日:24 hit、合計:23,817 hit

錬金術師と脱出劇ページ33

マッシュがこうなってしまった以上、次の手を考える。
私に出来ることは大きく分けて２つ。

・逆転の錬成陣を完成させて別の空間"真理"に無邪気な淵源を閉じ込める
・人体錬成でマッシュを蘇生させる

どちらも成功率は高くない。
逆転の錬成陣は8割ほどは出来ているが、まだ完成していない。
この世界において、錬丹術に関する資料は無いに等しいので錬金術と組み合わせる為には何かが足りないのだ。その為未だ実践には使えない。

そして人体錬成。マッシュの場合は生命力も相まって、まだ人体錬成で助かる見込みはある。
しかしその場合は無邪気な淵源から心臓を取り戻した上で、真理の扉を通る為の通行料が必要になる。

「姉さん、アイツ…」

「うん」

エドも同じような事を考えているらしい。

「とりあえずマッシュをあそこから連れ出して、やってみるしか無いな」

「Aちゃん！？やるって何を…」

「「人体錬成」」

「！」

「A！？それは確か…」

「何も私を対価にするつもりはないよ」

「それって…」

私の言葉に准将は気付いたようだ。

通行料として使えるものは私の身体か、もしくは“真理の扉”だ。
これはエドがアルの肉体を取り戻した時に使った手である。
人体錬成における最良の手と言えるだろう。
ただ、デメリットとして今後錬金術が使えなくなってしまうが。

無邪気な淵源がマッシュにとどめを刺すべく杖を振るうも、何かがぶつかって動きが止まる。

小さいワニ(オチョア)だ。

メリアドールさんが投げたのだろう。無邪気な淵源がオチョアに気を取られている隙をついて、何者かが攻撃をする。
その隙をついて私とエドでマッシュを回収しに行った。