【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ31)

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どうするのかと様子を伺うと、何かを思いついたらしきマッシュが戻ってきた。

そして長男の武器である剣を持つと、無邪気な淵源の元へ戻る。
戻ったマッシュは剣の刃を曲げると思い切り地面に叩きつけた。

「埋めた…！？」

「どうなってるんだ…」

エドと准将が唖然としている。私も全くわからない程、デタラメな筋力で不可能を可能にしていく。

そしてマッシュは右手で相手に殴りかかる。
相手に接触する寸前で埋めた剣が出て来て間接的に殴った。

いや、え…？？？
地中でブーメランの軌道を描いて戻ってきたってこと…？？？

え…？？？

そこから熾烈な戦いが始まった。攻撃を交わしながらも剣を上手く使おうとするマッシュ。しかし途中で剣が手から離れてしまった為、攻撃を避けるしかなくなってしまう。そしてうっかり右手も攻撃に触れ両手が使えなくなってしまった。

それでも攻撃を避けたマッシュは、両足で柱を持ち上げ無邪気な淵源に攻撃した。

「筋力どうなってんだ…？？？」

「合成獣(キメラ)か…？？むしろそうと言ってくれ…」

やっぱり混乱するよね。私もわけわからん。

柱を使った猛攻により、無邪気な淵源がボロボロになっていく。
それでも立っていられるのは、やはり並ならぬ敵だと改めて認識させられた。

『驚いた…想像よりも遥かに強くなっているようだな…。だが少し遅かったようだね…』

そう言った無邪気な淵源は空に杖を向ける。
日食が始まった。