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オーターの魔法で別の空間に飛ばされた。
魔法の直後、オーターが私を抱き抱えたので問題なく着地は出来たのだが…。
ランスとドットの前で
「あの、オーター？」
「お前たち2人にはここで一週間すごしてもらう」
「！」
…いや降ろしてくれない！？
2人からの視線が痛いんだけど！！
そう思ってたらゆっくりと地面に降ろされた。
そしてオーターはルールを説明する。
200mlの水3本のみが一週間の食料らしい。
水の入った瓶はちょっと触れただけで割れてしまう白物らしく、常に魔力を注ぎ込んで浮かせておかなければいけない。
寝ずに集中しなきゃいけない、という事だ。
「ただ守りきるんじゃない、私から守りきるのだ」
そう言って説明がてらドットの瓶を一本割った。
これは二人で協力しなければクリア出来ない。
でも今の二人は…
「おいトゲ頭……分かっているだろうな」
「あ？」
「くれぐれも、オレの足だけは引っぱるなよ」
協調性ゼロだな…。
「ああ、あと」
「？」
「Aも全力で攻撃しろ」
「！？」
「…そういうことだから、頑張ってね」
そう言ってウィンクをしてみたらドットが胸を押さえた。
瓶は浮かせたまま。
「…あとAは私のモノだからくれぐれも手を出さないように」
「！？」
なっ…
突然の発言に驚く。
そしてランスが何故か憐れむような目でドットを見ていた。
それはなんで？？
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年7月9日 0時
