【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ22)

今日:27 hit、昨日:24 hit、合計:23,841 hit

▽ ページ22

「さっきの転移で気づいたんだけど、アンタ錬金術を研究したけどまだ不完全だ。それを補うために魔法を使っている」

「違いないね」

「そしてさっきの転移は“真理の扉”を介したものだった。真理の扉を潜るには通行料が必要だ。なのに私はどこも持ってかれてない」

そこから導きられる答えは賢者の石、もしくは生きた人間(それに相当するもの)を使った、と言う事だ。
魔法陣には不自然な血がついていることから、後者を通行料として私を転移したのだろう。

敵の目的がわかったところで、アレ、と思う。

フラスコの中の小人の時は人柱となる錬金術師5人を使っていた。
でもここに人柱になり得る錬金術師は私一人しかいない。

「アンタの目的は実現不可能だ」

「人柱の話か？確かに人体錬成をしたことのある錬金術師が必要だな。だが忘れたのか？」

「…もしかして」

「ああ、お前がこの世界(ココ)に転移して来たように、他の錬金術師を連れてくれば良い！！！」

そう言うと、一瞬姿を消した。そして再び現れたかと思うと、街を襲っていたと思しき部下を二人連れて戻って来た。

コイツ、部下二人(生きた人間)を通行料に誰か連れて来るつもりだ。

「やめっ…！！！」

「もう遅い！！」

眩い光と共に魔法陣が発動した。