【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ21)

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錬金術師と魔法陣ページ21

真理の扉に飲み込まれたと思ったら、空中にいた。

いや、なんで？

「どこここぉぉぉおおお」

てかなんか下に人いっぱいいない？

戦ってるみたいだよね、ってアレもしかして無邪気な淵源の息子？？
戦ってるのはライオさんか。

で、その少し離れたところにいるのが恐らく私をここに転移させた(呼んだ)張本人なのだろう。錬成陣みたいなのあるし。

でもなんでその転移先が空中なの！？
これどうやって着地すべき？

風の錬成なんてやった事ない…というかできる気がしないし。
水か！？空気中の水分を…いや無理だろ(混乱中)

炎…は死ぬしな…。
炎…温め…！！

一か八かやってみるしかないか。

発火布の手袋をはめてる時間はないから調整は難しいが…。

パンッ

両手を合わせ真下の空気を熱する。

間に合わないか…

「！」

その時、ふわっと体が浮いた。…成功だ。

「A！？」

「待っていたよ、錬金術師」

とりあえず転移する(呼ぶ)にしても空中はやめろ！！

そんな怒りを込めて目の前の人物を見る。

え？どうやって着地したかって？

落下地点の空気を温めることによって、その部分だけが空気より軽くなる。いわゆる上昇気流を発生させたのだ。それを上手く利用して体を浮かせる…まではいかなくても、着地できるくらいに落下速度が落ちれば成功だ。

改めて目の前の男に向き直る。白衣を着た男はいかにも研究者と言った出で立ちをしている。

「…目的は賢者の石？」

「賢者の石(エリクサー)ねぇ、惜しいな」

「ということは、真理の扉を開けることが目的か」

「フフフ…ハハハハッ！！その通りさ！！」

目的はフラスコの中の小人(お父様)の時と同じと見ても良いのだろう。