【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ20)

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その頃のメリアドールの病院にて。

必死でゼンマイを回していた。とは言っても、メリアドールが来てからは今まで以上にゼンマイが回っており、あと少しと言ったところだ。

「だぁあああああああああああ」

針が50を超える。

カルドは一度報告をするために席を外し、Aはメリアドールの指示で、侵入者を許さぬよう部屋を強化していた。

その時、Aの足元に魔法陣らしきものが現れる。

「！？」

「Aちゃん！！？」

そして魔法陣から目が現れると黒い触手が伸びAを飲み込み始めた。

「っ、コレってもしかして…」

「何がどうなってるんですか…！！」

「来るな、巻き込まれる。私は大丈夫だからマッシュのゼンマイを回し続けて！！」

そう叫ぶとAは飲み込まれた。
Aはこの感じを知っていた、人体錬成した時に体が持っていかれる感覚。

気づくと真っ白な空間にいた。背後には大きな扉─真理の扉だ。

そして正面には白い影のような存在。

─また来たのか、錬金術師(身の程知らず)

真理の扉が開き無数の黒い触手が伸びてくる。
そしてAを捕えると引きずり込んだ。