【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ19)

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錬金術師ともう一人の敵ページ19

Aたちが必死にマッシュのゼンマイを回していた頃。

敵の根城へ向かった面々はそれぞれ四男、三男、次男を撃破していた。
しかし、最後の息子である長男相手に苦戦を強いられ、ライオが中心となり立ち向かっていたのだ。

ライオの魔法が長男にぶつかるも、長男は難なく耐えた。

「……まだ動けたか…」

「家族や世界の人々の命がかかっているんだ。戦えなくても戦うさ…」

ボロボロになりながらもライオは立ち上がる。

「人の思いを、オレたちを甘く見てもらっては困る」

「……」

パチパチパチ

「「！」」

その時、拍手と共に白衣を着た男が現れた。

「フラスコ、何しにきた」

「いやぁ？これだけ材料が揃ったらあとは錬成するだけだと思って、材料の回収に来たんだよ！」

「邪魔をするな」

フラスコ、と呼ばれた男はニヤニヤしながら辺りを見回した。

「あれ？錬金術師はいないのか？？アレが居ないと作れないのに」

「！貴様、何者だ」

錬金術師というワードに反応したオーターが問うが、ニヤニヤと笑みを浮かべるだけだった。

「まあいいや、居ないなら召喚すれ(呼べ)ばいいだけだし」

そう言うと地面に巨大な魔法陣を書き始めた。

「おい」

「こっちはこっちで勝手にやるからそっちも好きにやってよ、ドゥウム」

長男─ドゥウムにそう言うと杖で魔法陣を叩く。その刹那、錬成反応の様な青い光を放った。