【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ18)

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申し訳なさそうに私たちを見るレモン。彼女はマッシュに刺さったゼンマイを指差した。

「あのぜんまいを回すのを手伝ってもらえないでしょうか。私たちの力ではどうすることもできなくて…」

どうやら、アレは命のゼンマイらしく、針が0を指したらマッシュは死んでしまうらしい。
メリアドールさんが来るまでゼンマイを回し続けなくてはならない。

レモンとちっちゃいワニがゼンマイを持ったのを確認する。

「よし、じゃあいきますよ」

「せーの」

ガッ

……動かない

4人がかりで回しても全然動かなかった。これなんて無理ゲー！？

「やべぇ〜〜」

▽

「はわわわわ」
「はわわわわ」

全然動かないゼンマイに同様する私たちに、カルドさんは何かを決意したかのような顔をする。

「カルドさん…？」

何をするつもりだろうか、と様子を伺うと懐から蜂蜜を取り出した。

「チャージ・inハチミツ」

「は？」

「パワーアップ、カルドハタラキバチさんモード」

え？カルドさん…？？

「はぁぁあああ」

相当イッちゃってる…。

でも、ゼンマイは回り出した。

「すごい！！かけ声はダサかったけど実力は本物だ！！」

「まわせまわせー！！！」

カルドさんのおかげで回り始めたゼンマイを、4人で回し始める。
このペースだと、100の満タンになるまではまだまだ時間がかかりそうだ。

ダメだ…このペースじゃ間に合わない…

そう絶望しかけた時、ドアが勢いよく蹴り飛ばされた。

「待たせた！！」

「師匠！！」
「メリアドールさん！」

「まわせー！！」

「オラオラー！！」

凄い勢いでゼンマイが回り始めた。