【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ16)

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一方その頃、敵の陣営にて。

特に妨害もなくすんなりと入り口についていた。

「なんだ楽勝じゃねえか！！さっそく入っちゃうぜ！！」

そう言ってドットが一歩足を踏み入れた瞬間、バリアに拒まれた。

「ぎゃあああああああああ指がああああ」

「………！！これはつまり透明なバリア的なもの…先に来た彼らにはこんなもの無かったはず…。やはり誘い込まれていたのか………」

「おいフィン、お前Aにもらった銃あるか」

ランスがそう声をかけると、フィンはローブから銃を取り出した。

「そういえば魔法のバリアは効かないって言ってたよね…」

「撃て」

「え？」

「撃つんだ」

オーターが威圧的にいう。それにビビったフィンが発砲すると、とんでもない威力で超電磁砲が放たれた。
その反動でフィンは後ろへ倒れるも、ライオが支えた。

バリンッ

「バリアが割れた…！！！」

「…いや、割れた箇所から徐々に修復されている…これで突破するのは難しいみたいだな」

「「((Aちゃんの超電磁砲えげつねぇー！！))」」

「くそっ！！これじゃあ中に入ることができない！！何とか人と人を移動させる魔法みたいなそういうの使えるやつがいれば中に入れたり…！！」

わざとらしく地面に拳を叩きつけるライオに、ランスがフィンに言う。

「…お前たしか人と人の場所を入れかえる魔法が使えたよな…」

「え？」

ランスの問いにフィンが固まる。

「Aちゃんがいない以上、錬金術には頼れない。申し訳ないが君の力が必要なんだ。世界を救うにはね」

「」

▽

「ムリムリムリムリムリ」

たまたま中で散歩していたゴブリンと入れ替わることに成功したフィンに追い討ちをかけるようにオーターが言う。

「安心しろ」

「！」

「お前が行かなければ世界は終わりを迎えるというだけだ」

「(全然安心できねー！！遠回しに脅迫じゃん！！)」

ここにAがいればオーターに注意できたかもしれないが、今はいない。
やりとりを見ていたドットは思った。
この人Aちゃん以外にはとことん塩対応だ、と。