【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ15)

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「…錬金術師様がこの世界に呼ばれた理由は大当たりだ。研究者が賢者の石を求めているのもその通り。あのお方は無邪気な淵源すらも超え、神の領域に到達するおつもりなのさ！！」

そう言って可笑しそうに笑う魔法使いに、カルドさんは聞き返した。

「神の領域？」

「ああ、それはおそらく、今回の日食の日に到達するつもりなのだろう」

「そうさ！」

「そして、日食の日、さっきざっと計算してみたんだけど、私のいた世界では月食が起こる。そして日食と月食が同時刻に起こった瞬間、そのエネルギーを使って錬成するってところかな」

「そこまで分かったところでどうする？もう止められないよ！最初はアンタを使って錬成させるつもりだったが、もうその必要はない」

「なに！？」

「さっき自分で言ってただろ。異世界から錬金術師を転移させたって」

「まさか！？」

「ああ、アンタがいなくとも、別の術師を召喚すればいいだけなんだよ！」

その話に、嫌な予感がする。仮に他の術師を召喚したとして、召喚される可能性が高いのは、私と同じくホーエンハイムの血を引くエドとアル(弟たち)かもしれない。
そうじゃなくても、アメストリス(あの世界)では私が失踪したかのような扱いになってるだろうし、その捜査をしている国家錬金術師が呼ばれる可能性もある。

「仕方ない、まずは戦うための手札を増やそう」

「…と、いうことはメリアドールさんのところへ行くのかい？」

「そうだね、でもその前に…」

どうやら無邪気な淵源がマッシュを連れてくれば助けてやる、みたいなことを言ったせいで暴動が起きている。それを鎮めねば。

「アンタは用済みだ」

「ぎゃ！？」

電磁砲で相手を気絶させ錬金術で壁に拘束しておく。

「Aちゃん、急ごう」

「うん」