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そんな事をしてたら、隣にいたはずのオーターがセル・ウォーを蹴った。
「…」
そしてヤツの髪を掴み上を向かせる。
「今はふざけている場合じゃないだろう。最短でいくぞ」
「ふん……どんな拷問だろうとオレは屈しない。オレのお父様への忠誠は本物「ケツを出せ」！？」
「お前のケツに大量の砂を流し込んでクソが一生垂れ流れる体にしてやる「あ、しゃべります」」
こわっ
セル・ウォーは無邪気な淵源の五人兄弟について話し始めた。
四男は魔法界一の鉾使い。彼に突き壊せない物はこの世に存在しないらしい…。
三男はプリン好き。あとは人から命と共に魔力を吸い取る魔法薬を作っている。
次男はお父様や長男ですら警戒している危険人物で、お父様の血を色濃く継いだ人。
「品性に欠けるな…」
「…クク、長男と違って次男は見境がないから危険だ」
セル・ウォーはオーターに向かって、次男に勝てることはまず無い、と言い放った。
「長男はオレがやろう。この人類最高傑作であるオレがな」
ライオさんは命を張ってでも戦わなければいけない、と言った。
まだ余裕ありげな表情のセル・ウォーに、なにか情報を隠しているのだろうと察する。
「日食まであと1日…！！それまでに倒さないと世界は余裕で終わる……」
日食！？なんで今まで気づかなかったんだろう…。
「男は正々堂々正面突破。いくぞ」
そう言って皆が外へ向かったのを横目に、捕まってる魔法使いに向き直った。
「Aちゃん？」
「悪いけど私はコイツに聞かなきゃいけないことがあるから」
「お、オレは何も喋らな((ボンッ))いっ！？」
「私は神覚者たちみたいに甘く無い。吐くまで攻撃と回復を繰り返して私のサンドバッグにす「喋りますぅうう！！」」
「と、言う事だから」
「なら、僕も残ろう」
そう名乗り出たのはカルドさんだ。
「…分かった。くれぐれも無茶はするなよ」
「そっちこそ」
▽
「そうだ、フィン」
「？」
フィンを呼び止めある物を渡す。
「え、じゅ、銃！？」
「いざという時はこれを使って」
「え、でも人殺しは…」
「違うよ、キミを守るためのものだ」
だからレイン。オレの弟にそんな物騒な物を渡すなみたいな視線はやめてー！！
「この銃の弾丸は私の超電磁砲と同じような物。つまり魔法のバリアなんかは貫通する」
「えっ」
「でも弾数に限りがある。だから自分が危ないと思ったら使って」
「…わかった」
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年7月9日 0時
