【MASHLE】奇跡の術師様Ⅲ【鋼の錬金術師】 (ページ12)

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「フンッ！！だがオレはお父様を裏切る気はない！！」

「……頑なな、こうなれば拷問だ！！」

そう言ったライオさんは刺身に蜂蜜をかけ始めた。

あれって確かカルドさんの好物では…？？

人の好物を拷問扱いするのはどうかと思ったが、下手に話してこっちに飛び火するのは嫌なので見なかったことにした。

「食え！！」

「私のハチミツがけ刺身は拷問の道具じゃないぞ！！」

「いやこんなものは拷問またはそれ以下だ」

「以下！？大丈夫だよ、おいしいから食べてみてよ」

結局食わせるんかい！！

そう言ってカルドさんはセル・ウォーに刺身を食べさせた。

「まずっ」

「………」ズーン

落ち込んじゃった…。

その様子を見たライオさんは悪いと思ったのか、案外美味しいかもしれないと言って刺身を一口食べた。

…まずそう。

「あ」

その時、丁度セル・ウォーと魔法使いの間に虫が飛んでった。

私虫嫌いだし払おう。

パチン

バンッ

「「うぉ！？」」

「む、虫が破裂した！？」

「…私の錬金術で体内の水分を蒸発させただけだよ」

ほら、大佐がエンヴィーにやってた奴みたいな。
そう言って発火布をつけた手を構えると、面白いくらいにビビり始めた。

おやおや…？