錬金術師と依頼再び ページ2
最終試験から数日後。神覚者選定は一時中断となった。
しかし無邪気な淵源との最終決戦が待ち構えている事もあり気が抜けない。
というわけで、数日間研究に明け暮れていた、のだが。
「生徒に稽古をつける？オーターが？」
「ウォールバーグさんからの依頼で仕方なく、だ」
という事らしい(?)
へー頑張ってーと送り出そうとしたが、オーターによって拒否された。
「私たちで、稽古をつけろとの依頼だ」
「…たち？」
どうやら、前回のマッシュとの特訓の評価は良かったようで、またも依頼をしたいらしい。
いや、オーターだけで十分では？
「ちなみにAならどういうことをする？」
「うーん…」
私が師匠にされたサバイバルとか、かな…。特訓と言えばコレだよね。
「サバイバル…悪くないな」
「え？」
そんなわけでオーターと二人で生徒の稽古をつける事となったのだ。
生徒たちを待つために、ウォールバーグさんから言われた建物に向かう。
そこはバーのような場所だった。
「約束の時間まで結構あるな…」
とりあえず私は持ってきていた研究書を読むことにした。
オーター？なんかマッシュの写真を的につけてダーツしてるよ？
…嫌いすぎじゃない？？
突っ込んだところで無駄だろうと思い直し、読書を再開する。
暫くするとガチャっと扉が開いた。
「あ」
ドットとランスだ。
ドットはオーターを見てあわあわしているし、ランスからは何故ここにいるんだと言わんばかりの視線が痛い。…私も聞きたい！！
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年7月9日 0時
