・ ページ5
・
「濱田くん、どうしてここに..」
「どうしてって、
Aに会いに来たに決まっとるやろ！」
「私に...？」
「おん！最近来れんくてごめんな？
あとな、ビックニュース持ってきてん！！」
「ビックニュース？」
「俺、Aが生き返る方法見つけたよ！！」
「...は、」
「考えてみたんやけど、Aが見えるってことは
俺霊感あるんかな！？って思ってさ」
「え、うん、確かに」
「それで、道行く人に話しかけたらさ、
やっぱり何人かゆうれいやってん！！」
「え、それで..？」
「それでその人たちに聞いたらさ、みんな
死神さんに会って、生き返る方法教えてもろたんやって」
「死神...」
嫌な記憶が蘇る。
お世辞にもいいひとではなかったと思うけど
「でさ、もうこれは死神さんに会うしかない！！
って思って、死神さん探したんよ」
「え、死神なんて探しても見つかるわけ..」
「それが見つかったんよ！カフェ経営しとった！！」
「は？死神が、カフェ経営..？」
「なんかな、人間に化けてゆうれい見張ってんねんって
で、退屈やからカフェひらいたんやって」
「ほ、ほう...」
退屈だからって普通カフェ開くか..？
いや、なんとなくあの人なら想像つく...
「でな、Aの生き返る方法教えてください！
って言ったら、あっさり教えてくれたよ」
「あっさり！？」
どういうこと、私があんなに頑張って聞きだしたのに
濱田くんにはあっさり教えるわけ！？
つくづく意味がわからない..
「で、Aが生き返る方法は、」
「愛し合う人とキスをすること、でしょ」
「えっ！？なんで知ってるん！？」
「なんでって、よく考えてみなよ？
話をきいたゆうれいさんは、みんな知ってたんでしょ？
自分の生き返る方法」
「そうやけど..はっ！！そうか！」
「そう、なら私だって
自分の生き返る方法知ってるはずでしょ？」
「た、確かに..！！俺アホやん！？」
「そーだね、アホだね
でもひどいよねー、愛し合う人とキスをすることなんて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lemon | 作成日時：2022年6月18日 18時
