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バイトが終わった私は急いで着替えてお店を後にする。挙動不審かのように周りを警戒しながら制服姿で夜の六本木を歩く私は異質な存在そのものだったと思う。
「すみません〜こういったお仕事に興味は無いですか？」
ふと横から声がかかりそちらを見つめるとスーツ姿のスカウトマンのような男が立っていた。差し出された名刺を見つめると明らかに危なそうなあっち系のお仕事内容だった私は顔を顰め、結構です。と声をかける。
「おねーさん可愛いからお小遣い稼げるよ！」
制服姿の女子高生に何を吹き込んでいるのかこの人は。一歩間違えれば犯罪なのではないか、と怪訝に思った私は彼のしつこい勧誘からどう乗り切ろうかと考える。痺れを切らしたその男は時期に私の腕を掴み
「とりあえずこっちおいで、ね？」
と言い腕を強めに引っ張られる。…さすがにこれはまずいのでは？
「この子うちの連れなんですけど〜」
次の瞬間、反対側から腕を引っ張られとある男の胸板に身体を押し付けられた私は覚えのある香水の香りに冷や汗が止まらなかった。二人が軽く言い合いをしていた中逃げようと身体を捩らせるが腰辺りをぐっと引き寄せられ再び抱き締めるような体制になった私は心臓の音が鳴り止まず気が気でなかった。この男は間違いなく昨日の男だ。
「また会ったね？」
いつの間にかスカウトマンの男を振り払いそう私に微笑みかける彼はまるで私が今日この場所に居ることを把握していたかのように余裕そうな雰囲気を持ち合わせている。
「…え、…っと」
とりあえず逃げなきゃマズイ。このままでは一夜だけの関係じゃ終われなさそうだ。そう思った私だったが腰を固定され身体をがっちりにホールドされている状況の中逃げ切れるわけがなかった。しかも不良の男から。
「今日は髪の毛下ろしてるんだ？」
「…貴方のせいですけど」
「えーオレのせい？」
余裕そうな雰囲気の彼は私の後ろ髪を手でかきあげ露わになった項にそっとキスを落とす。その甘すぎる行為に顔に熱が溜まった私は彼から逃げようと必死に抵抗を続けていた。
「あ…あのっ！こういうの！ダメだと思います！！」
「…こういうの？」
「その…み、未成年を襲う…っていうか！」
「オレも未成年だけど」
「…は？」
彼の言葉に思わず聞き返してしまう私は自分は18歳だと言った彼の言葉が信じられなかった。今の18歳はこんなに色気があるものなのか…？そう頭を抱える私を他所に彼は愉快そうに笑っていた。
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イオ(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年9月5日 19時) (
レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - キュンッキュンッします！！更新楽しみに待っています！ (2021年8月6日 7時) (レス) id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 灰谷兄弟好きなので嬉しかったです。続き楽しみにしてます。12年後の竜胆を作ってくれませんか？ (2021年8月3日 4時) (レス) id: 87777bf704 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 最近軽く蘭に沼ったと思ったらまんまと足元すくわれましたね笑 これからも楽しみに応援してます！！ (2021年7月24日 0時) (レス) id: 6987777c86 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 最近軽く蘭に沼ったと思ったらこの作品でどハマり…笑 これからも楽しみに応援してます！！ (2021年7月24日 0時) (レス) id: 6987777c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2021年7月19日 0時
