今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:613 hit
小｜中｜大
3. ページ3
体の痛みで目を覚ます。といっても、瞼を上げることはできず、周りの音がぽやぽやと聞こえてくるようになっただけだ。
まるで水の中にいるような感覚、けれど体は異常なほど熱い、いや、寒いのだろうか。
「…ぁ"、あー」
体が思うように動かないが、それでもなんとか声を出すと掠れた声が喉から出る。口の端がピリリと痛むのはしばらく水を飲んでいなかったからだろうか。
熱い
布団から腕を出すとひんやりとした空気が腕を包む。その心地よい冷たさに再び意識が暗闇に落ちかける。
そんな時、遠くから物音が聞こえてきた。誰かの声も一緒に聞こえてきたからおそらく人が部屋の中にいるんだろう。ぼんやりとそう思っていると伸ばしていた腕をガシリと掴まれた。掴んできた手はあまりに冷たく、まるで氷かと思うほどだった。
「＿＿＿＿」
薄らと目を開けると、やっぱり誰かが手を掴んでいた。何かを話したようでだけど、生憎それは言葉として理解することができなかった。
返事ができないことを咎めることも無く、目の前の人物は俺の頭を優しく撫でる。その優しい手つきに再び俺は眠りについた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミトコン | 作成日時：2022年4月22日 1時
