ずっと想ってる。 (ページ9)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:9,199 hit

最悪。ページ9

「よし、じゃあ・・・。瀬戸。」
「げぇっ！俺っすか！？」

その反応にクラスから笑いがもれる。

ありゃりゃ。瀬戸、当たっちゃったよ。

でも瀬戸は正直だから、
きっと嘘はつかないんだろう。

「お前、初恋はいつだ？」
「え、ええと去年・・・っすかね。」

やっぱり。正直だなぁ・・・。

恥ずかしくはないのだろうか。
気になって、瀬戸の方を見てみると案の定
頬が少し赤くなっていた。

でもさ、こういうのって1人が正直に
言ったら、その後の人達は
本当の事を言わざるをえないよね。

瀬戸、やってくれたなぁ・・・。

そんなことを考えていたら、いつの間にか
ぼーっとしてしまっていたようで、
周りの話を聞いていなかった。

「・・・ノ！カノ！」
「ぅえ？」

そのまぬけな返事に
クラスが笑いに包まれる。

「え。ゴメン、何か言われてたの？僕。」

そう、キドに聞くと驚く返答が返ってきた。

「何かも何も、当てられてるぞ。お前。」
「えぇ！？」

嘘・・・。
うわ～、当たっちゃったのかぁ。

「木戸、お前もこんな幼なじみを持って大変だなぁ。というか、鹿野。お前話聞いてなかったのか？」
「・・・・・・。」

先生は沈黙を肯定とみなしたようで、
「そうか、そうか。」と呟く。

「じゃあ、お前は質問増量な。」

・・・・・・・・。

「えぇ！？」