ずっと想ってる。 (ページ40)

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ふいうち。ページ40

無理だろう。って思ってたのに。

「・・・好きだよ。カノ。」

数秒前に言われたその言葉が、声が脳裏から
離れない。

「え、本当に・・・？」
「何回も言わせるな。バカ。」

そっぽを向きながら頬を染めるキド。
そんな表情が、照れ屋な彼女が本心を
伝えていることを物語っている。

「カノ・・・好き。大好き。」
「っ！？」

待って。そんなに急に言わないで。

僕はどうしたらいいのか分からずにキドを
抱きしめる。

「っ！カ、カノ・・・！？」
「僕も大好きだよ・・・キド。」

耳元でそう囁くとキドはくすぐったいのか
「ん・・・。」と色っぽい声をあげる。

まぁ、そこは僕も健全な男子なわけで。

「キド、あんまりそういう声出さないで・・・。・・・我慢できなくなるから。」

するとキドは、恥ずかしくなったのか
僕の胸元に顔をうずめる。

ふふっ。かわいいなぁ・・・。
これじゃあ、やっぱ我慢できないかも。