ずっと想ってる。 (ページ6)

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視線は君に。ページ6

「はい。教科書15ページを開いて。」

教室に紙の擦れる音が響く。

今は、現文の時間。退屈な時間だ。

あぁ。ひまだなぁ・・・。

そう思いながら左隣を盗み見る。
そこには真剣に授業を受けている
幼なじみの姿があった。

窓から入る日射しを反射して、
光に包まれているように見える姿は
まるで、天使のようで。

あまり長時間見ているとバレるので、
すぐに目をそらすが
また気になって見てしまう。

ふふっ。重症だなぁ・・・。
どれだけ依存してるんだろ。

でも、好きな人のことを見ちゃうのは
仕方ないよね？

そういって自分を納得させる。

キドは好きな人。いるのかなぁ・・・。
聞いたことないや。

あ。でも密かに男子に
人気もあるしいるのかも。

本人は人気があることに
気づいてないみたいだけどね。

う～ん・・・。
でも、あのキドだしなぁ・・・。

てゆーか、僕が考えても仕方ないよね。
今度聞いてみよ。
うん。そうしよう。

さて・・・そろそろ僕もノートを
とらなくちゃ。