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3月21日、準決勝メキシコ戦。
先発として選ばれたのは、朗希だった。
佐々木｢ふー…｣
｢…緊張してる？｣
佐々木｢ちょっとね。日本代表として戦えるだけじゃなくて、先発として投げさせてもらえるとは思ってなかったから…笑｣
｢相手はメジャーレベルの選手が揃うメキシコ。一筋縄じゃいかないだろうね。…でも、朗希なら大丈夫だよ！日の丸を背負って戦うことも大事だけど、一番は楽しむこと！忘れないでね！｣
佐々木｢そうだね…ありがとう、A。頑張ってくる。｣
｢うん！行ってらっしゃい！｣
佐々木｢行ってきます。…あ、そうだった。｣
｢ん？なに？｣
佐々木｢優勝できたら、伝えたいことある。それまで、俺らのこと、見守っててほしい。｣
｢う、うん！分かった！｣
そして、試合が始まった。
｢…きた！三振！｣
先程までの緊張した面持ちから打って変わり、真剣な表情で160km/h台の球を投げ抜いていく。
これが、あの時｢世界一になる｣という夢を語ってから、自分で勝ち取りに来た姿。
しかし、アクシデントも起きた。
佐々木｢…っ！｣
｢朗希…！｣
ピッチャー強襲の内野安打は、朗希の左手に当たってしまった。
それでも、絶対に痛いはずなのに、朗希は投げ続けた。
｢…よし！ゲッツー！｣
『しゃぁぁぁぁぁ!!!』
ベンチにいる選手たちも湧き、これはいけると思っていた。
しかし、その後、痛恨の３ランホームランは打たれてしまい、朗希は交代することになった。
｢…朗希、手は大丈夫？｣
佐々木｢うん。ありがとう。…ごめん。｣
｢大丈夫だよ。仲間を信じようよ。私たちなら勝てる。｣
佐々木｢…うん。｣
一度、ベンチ裏に下がってきて、顔を私の肩にうずめてきた朗希の頭と背中を撫でた。
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あちゃごん - やばい...かっこかわいいとはこのことか...!最高な小説ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2023年4月5日 13時) (
レス) id: 4dbfea730e (このIDを非表示/違反報告)
庄司靖(プロフ) - 最っっ高！ (2023年3月29日 12時) (レス) @page7 id: e958ad6f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キース | 作成日時：2023年3月28日 23時
