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大船渡ナインは順調に試合を勝ち進んでいった。
惜しくも決勝は敗れたが、私たちに勇気を与えてくれたことは間違いない。
…そろそろ、来るかな。
大会が始まってからは、忙しさを考慮して会っていなかった。
でも、今は、会いたくて仕方ない。
会って、色々伝えたいんだ。
佐々木「あ、いた!A!」
「ろう…き⁉ どうしたの、それ!」
佐々木「ああ、よく考えたら、この格好でちゃんと会ったことはないなー、と思って。それに、もう着ることはないから、最後に見せたくて。」
確かに、対面では初めて見る、朗希のユニフォーム姿。
もうこの姿を見ることはないと思うと、胸が締め付けられるような気がした。
佐々木「そういうAこそ、ここで待ち合わせって、珍しいなw」
「あー…朗希にとってはもちろんだと思うけど、私にとっても思い出の場所だから、かな。」
佐々木「そっか。…あっという間だったな、高校野球人生。」
野球部の部室近くにあるベンチ。
練習を見に行った時、時々ここに二人で座り、他愛もない会話を繰り広げていた。
それももう、終わっちゃうのか。
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あちゃごん - やばい...かっこかわいいとはこのことか...!最高な小説ありがとうございます!更新頑張ってください! (2023年4月5日 13時) (レス) id: 4dbfea730e (このIDを非表示/違反報告)
庄司靖(プロフ) - 最っっ高! (2023年3月29日 12時) (レス) @page7 id: e958ad6f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キース | 作成日時:2023年3月28日 23時