自覚 ページ26
3月14日。
部屋の整理良し。
作業終了。
スイーツの準備、良し。
さすがに手作りは引かれるかもしれないから、東京でオススメのお店を調べて、銀座に行ってマカロンセットを買ってきた。
DRAGONさんからの連絡では、20時頃には帰れるみたい。
コーヒーや紅茶も準備しといて、と。
あと1時間…待ちきれないな。
「…まだかな。」
気づけば時計は22時を指している。
連絡も来なくて心配で、時間も遅くなり肌寒くもなってきた。
何より、早くDRAGONさんに会いたくて仕方ない。
先週のコラボの日から、ずっと胸のドキドキが止まらない。
ホワイトデーのお誘いが嬉しかったのも、手を繋いだのも、こうやって家に呼びたいと思ったのも、全部全部…
「…隆一さん、」
(ピンポーン)
「!」
インターホンを見なくても分かる。
すぐさま鍵を開き、扉を押すと…
DRAGON「はぁっ、はぁっ…遅くなってごめ、ん!?」
「っ、会いたかった…!」
DRAGON「っ! 僕もだよ…A。」
勢いよく飛びついたところを力強く受け止められ、さらに優しく抱きしめられた。
やっぱり、私は、隆一さんのことが…
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作者名:キース | 作成日時:2023年8月15日 9時