モーニングコール ページ14
いよいよコラボ当日。
メンバーの皆さんよりも早くスタジオに行って準備するために、早起きして一緒に行くことになっている、のだけど。
｢…隆一さん、朝弱かったんだった。｣
先程からLINEや電話をしても、一向に連絡がつかない。
昨日も、『連絡しても起きなかったら、出来れば部屋まで起こしにきてくれませんか…？合鍵渡しとくから。』と、お願いされた。
これは、行くしかないか。
(ピンポーン…)
これでも起きないのか…
ならば、強硬手段です。
合鍵を使って、静かに部屋に入った。
(すごい数のグッズ…)
さすがオタクと言わんばかりの部屋に圧倒されつつ、寝室を見つけた。
恐る恐る覗くと、寝息を立てているDRAGONさんを発見した。
(無防備すぎでしょ…笑)
頭や頬を少しだけ撫でてから、声をかけた。
｢隆一さん。Aです、起きてくださーい！｣
DRAGON｢…｣
｢もー…ほら、朝ですよ！｣
仕方なく布団ごと体を揺らして起こそうとした時だった。
DRAGON｢んー…｣
｢えっ…ひゃっ！｣
左腕を掴まれたと思った瞬間、布団の中に引きずり込まれた。
しかも、DRAGONさんの力は半端なく、体が全部ベッドの上に乗った。
これ、ほんとに寝ぼけてるの!?笑
更に、布団の中に入ったことで気づいた。
DRAGONさん、ほとんど裸じゃん…！
履いているものと言えばパンツのみ。
やばい、心臓がうるさすぎる…っ
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作者名：キース | 作成日時：2023年8月15日 9時
