苦いレモンの匂い【ムラトミ】【RAB】 (ページ2)

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ヒーロー…？ページ2

男｢あ？なんだオッサン！｣

？｢え？だって、その女の子、君に色々されて困ってるみたいだよ？だから、その手、離してあげてよ！｣

な、なんだこの人！

助けてくださってるはずなんだけど、明らかにこっちの人の方が怪しい気がする…！

年齢は、30代後半だろうか。

髪はくしゃくしゃ、声は高め。

あと、しゃべり方が、典型的なオタク…！

男｢ちっ、つまんね…｣

男は苦虫を噛み潰したような顔を浮かべながら立ち去っていった。

？｢ふぅ…大丈夫だった？怪我はない？｣

｢い、いえ、大丈夫です…助けて頂き、ありがとうございました…｣

？｢ううん！困ってる人を見かけたら、放っておけないもん！｣

…あれ、怪しそうに見えて、実はいい人なのかも？

嘘をついてるようには見えないし、むしろピュアみたいだ…

？｢それに、秋葉原では僕とか僕がいるグループは顔が知られてるはずだから、下手なことはできないと思うからね！｣

…ん？

グループ？

有名…？

｢…あっ！もしかして、RABの…!?｣

？｢え、知っててくれたんだ！嬉しー！改めまして、RABのムラトミでーす！｣

小声で自己紹介する姿は、今でも目に焼き付いている。