オタクに恋は…難しくない？ 【とぅーし】【RAB】

伝える ページ22

オタクに恋は難しいと思っていた。



今までも、オタクというだけで振られたことが多すぎて、半分諦めかけていた。



できたとしても、体やお金目的の人もいて、付き合うことすら怖かった時もあった。



でも、とぅーしは違う。



お互いオタクだから気持ちが分かるだけじゃない。



こんなに素直に自分の想いを伝えてくれた。



私も、幸せにしたいし、支えていきたい。



とぅーしの笑顔を、守っていきたい。




｢…とぅーし。｣



とぅーし｢…ん？｣



｢わ、私も…私も出会った時から、とぅーしのことが、大好きです！｣



とぅーし｢！｣



｢天然なとこも、好きなキャラや作品を前に目をキラキラさせてるところも、努力家なところも、踊ってる時とかに見せるかっこいい姿も、全部好きです！…だから、よろしくお願いします！｣



とぅーし｢…っ、A！｣



繋いでいた手が離されたと思った瞬間、今度は体がすっぽりと包まれた。



筋肉がついた逞しい体を優しく抱きしめ返すと、更に強く抱き寄せられた。



頭を撫でたり背中を軽くトントンすると、首の辺りにとぅーしの頭がグリグリと押し付けられた。



髪が触れてくすぐったいが、全て幸せに感じる。



これからもずっと一緒にいようね、太志朗。

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