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Aちゃん、ちょっと、と
終業時間まじかにマキさんに呼ばれて、
例の新しい人、一緒に会いに行こうって言われて。
大人しく後ろをついて歩いて、
ここ!って案内された部屋に入った。
「は?!」
「あら!」
「お久しぶりです!」
ドアを開けて、目に入ったのは、
見たことのある顔で。
相変わらずムカつくくらい整っててキラキラした笑顔を向けてくる。
「あら、新人って平野くんのことだったの」
「やだなあ、俺新人ってことになってるんすか?」
「会えばわかるから説明めんどくさいなって」
社長、こういうとこある。
デキる男だけど、何考えてるかわかんなくて、
突拍子もないこと言い出すし。
「はい、一応。平野紫耀くんね。Aちゃんと同い年。ホテルのチャペルでプランナー何年もやってた子だよ」
「社長!紹介しなくても僕ここ1ヶ月くらい研修来たことありますから!」
「あの時からこっちに引っ張ってくるつもりだったんだ〜。じゃあ、マキさん、Aちゃん、よろしくね」
よろしくしたくないけど、
使える男なのは確か。
マキさんは取引先から電話が入って、
2人で部署に戻ることになった。
「.....相変わらず香水きつ...」
「1週間も経てばやめるから勘弁して」
「まだエゴイストプラチナムなんだ」
「へえ、俺香水の種類教えたことないよな。よくお分かりで」
「....たまたま」
初対面の相手に自分を印象付けるためらしい、このキツい香水の匂い。
スパイシーな、刺激的な匂い。
一度嗅ぐとしばらくは鼻につく。
「はい、みんなもう帰ってるから紹介は明日。デスクはここ。私帰るからじゃあね」
「待ってや、笑」
「なに?」
「何をそんなに急いでんの?笑」
「別に」
「じゃあ飯でも行こ」
って、半ば無理やり、
駐車場に連れてかれて。
あの頃と変わらない高そうな車の助手席に押し込まれた。
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みう(プロフ) - いつも作品見ています!続きが気になってるので、更新楽しみにしています! (2019年4月27日 0時) (レス) id: ea60c9a44d (このIDを非表示/違反報告)
etsu(プロフ) - 前作から読ませて頂いてます。ホロりとしてキュンとして、素敵なお話ですね。これからの展開が楽しみで仕方がないです! (2019年4月4日 22時) (レス) id: b81f0df00e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベリナ | 作成日時:2019年4月4日 16時