43.*過呼吸(RED),自傷行為(BLUE) ページ10
☆リクエストより
main 赤(トラウマ・過呼吸)・青(リスカ)
リクエストの設定上、流血表現や青くんのリスカ描写がございます。繊細なものだと思いますので、苦手な方はご注意ください。
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赤side
ジェ「..っ!!....はぁ....はぁ...あぶねぇ」
急いでテレビの電源を切る。
たまたまチャンネルを変えた先が、医療系のドラマだった。
メスについた赤い...あか...い...
ジェ「はぁぁ....」
乱れかけた呼吸を必死に整える。
俺は極端に「血」という液体が大嫌いだ。
嫌いなんて言葉では言い表せない程怖くて、出来ることならばこの先一生見ないままでいたいくらい。
本当に怖いんだよ...
あの時の場面がフラッシュバックして、誰かに首を絞められたように苦しくなって、頭の中が真っ白になっちゃうもん。
採血でうっかり自分の血を見て、気絶してしまったことは記憶に新しい。
幸い誰にもバレることもなく、ここまでやって来れた。
この先も内緒にしておきたいんだ。
血が怖いことも、そしてあの事も...
誰にも心配かけたくないし、苦しい思いをするのは俺だけでいいから。
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青side
いつからなのかな...
もう俺も分かんないや笑
俺の細い手首に幾つも、赤い跡が残るようになったのは。
どうしてこうなってしまったのか、これもよく分からない。
....はっ笑
...分からないことばかりだ。
自分のことなのに。
ただただ、今の俺はこの赤い血に救われていた。
それが好まれることではないことを知っているし、世間一般的に良くないことだっていうのも知っている。
むしろ、俺だって自分がするようになるなんて思っていなかった。
だけど...
俺の居場所が無くなっていくように感じる中で、唯一その赤いものが俺の存在を知らせてくれているようで。
この行為を、手放すことは出来なかった。
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作者名:みかん | 作成日時:2020年12月8日 0時