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黒side
病院にいかなくちゃ行けない。
そう思うんだけど、足が竦んで。
この多忙さのせいにして、電話することすら。
そして...メンバーにすら相談することも出来なかった。
だって、「胃がん」の文字がぐるぐると頭をまわるんだもん。
もしもさ、もしもだよ?
本当にその結果が出たら、どうすんの?
知らない方がいいかもしれないなんてさ笑
思っちゃったり..ね。
早期発見が何よりも大切なのを知っているけど。
その情報を得たスマートフォンは、知らなくていい情報まで入ってくるから。
それに人間ってさ、いいことよりも悪いことの方が頭に残るからね。
嫌な想像と、本格的に始まった馴れないバラエティー撮影。
頼りになる、あいつらは居ない。
主演ってことで、話す機会も多い。
今日は、どうしよう。
北「んっ...はぁ」
ここ最近、胸焼けがしてさ。
今も、もやもやした感じがして気持ち悪い。
胸ら辺をさすって、どうにか誤魔化した。
腹痛も治ってないし、あの例の血もさ。
不安ばかりが大きく膨れ上がっていった。
•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚
青side
樹「北斗遅いな?」
慎「な、仕事押してんのかな」
ジェ「早く、来ないかなぁ..この前のさ、北斗出てたやつ見た?めっちゃ怖くてぇ」
大「わぁあ、まだ見てないから言わないでジェシー!!」
高「まだ見てねぇのかよぉ」
騒がしい、いつも通りの俺らの楽屋。
ガチャっとドアが開く音がして、やっと6人揃ったな..
樹「北斗、おはよう」
北「あ、はよ...」
これまたいつも通り、テンション低めの北斗。
ただ、なんか目が泳いでいてソワソワしている。
樹「お前、なんでそんな挙動不審なわけ?」
北「え!..や、なんでもない笑」
トイレに行くといって、北斗は出ていった。
慎「なんだよぉ、すぐトイレじゃん!てゃはは!!」
ジェ「しょうがないよ、人間誰しもさ」
高「何カッコつけてんだよ笑」
なんだかんだ盛り上がっていったけど、全然北斗が帰ってこない...
遅くね?
単純に腹壊したってこともさ、あるかもだけど。
心配じゃん、だって。
腹痛いのも、辛いしね。
樹「ちょっと北斗んとこ行ってくるわ」
「はーい」とか「ほーい」とか、気の抜けた返事を背に、近くのトイレに入る。
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作者名:みかん | 作成日時:2020年12月8日 0時