48.2 ページ32
赤side
ジェ「そうですね、っ...」
「ジェシーさん?」
ジェ「あ、hehe...すみません、お水飲んでいいですか?」
本日2本目のペットボトルのキャップを開ける。
なんだか喋るだけで、疲れちゃった...
あの違和感を感じた時から、治らない喉。
喉は痛くないんだけどさ、何かおかしい。
一緒にインタビューを受けているメンバーも、心配そうに俺を見てる。
ジェ「大丈夫です!で、なんでしたっけ!?」
その視線を無視するように、大きめに声をあげたけれど、やっぱりなんとも言えない疲れが出て溜息をついてしまった。
北「ジェシー、大丈夫なの?なんか、調子悪そうだけど」
インタビュー後、北斗が声をかけてくれた。
ジェ「大丈夫よ、多分...Ahahaha」
心配かけたくない気持ちと、やっぱり不安な気持ちがぐちゃぐちゃってして。
変な返事になって、笑って誤魔化した。
慎「ジェシー、不安そうな顔してるよ?病院とか...」
ジェ「ありがと、でもいいや。
特に、喉とか痛いわけじゃねぇし...ちょっと変だなって感じだから」
慎「そう?その、もし何かおかしくなったら連絡するんだよ?」
ジェ「慎太郎、お兄ちゃんみたい!」
いつも俺が気にかけている慎太郎に、心配されるって変な感じだよね。
樹も心配そうに、じっとみてくるし...。
そんなにやばいの?俺...?
樹「ジェシー、本当に無理しないでね?喉休めるんだよ?次仕事するの」
ジェ「わぁあ!!いっぱい分かんないよ、」
何かどんどん不安になってきて、頭がぐるぐるし始めた。
樹「ごめんごめん。次6人揃うのは結構先だからさ...心配しすぎたな」
ジェ「んーん...ありがと。俺も、おっきい声出してごめん..。じゅり、怒ってる?」
樹「なぁあ!怒ってないよ笑..それ、やめろよ」
いつも通りの雰囲気にほっとする裏側、やっぱり変に疲れてソワソワした。
そこから、個人仕事がいっぱい詰まっていてさ。
樹と約束した「喉を休める」を守れない日が続いちゃった。
もうその頃には、俺の喉が確実におかしいって流石の俺でもわかった。
痛くなかった喉が、唾を飲み込んだだけで痛みを感じるようになったし。
声もかさかさして、少し声が出にくくなって。
どうしたらいいの?
俺、どうしたらいい?
48.3→←48.＊声帯ポリープ(RED,YELLOW・PINK)
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作者名：みかん
| 作成日時：2020年12月8日 0時
