標的174:大惨事 ページ7
流れてきた煙に咳き込む。
煙が風によって少し晴れた向こうに、口角を上げながらモスカを見るXANXUSがいた。
ザ「……なんてこった。
オレは回収しようとしたが、向こうの雲の守護者に阻まれた為、
モスカの制御がきかなくなっちまった」
獄「なに！？暴走だと！！？」
ボロボロにぶっ壊れたその状態で、手当たり次第に無差別攻撃を飛ばしまくるモスカ。
校舎の壁を破壊し、地面を抉っていく。
圧縮粒子砲まで使われているのだ、もうこちらは逃げ回るしかない。
ザ「…、フフ…
ぶはーはっはっ！！こいつは大惨事だな！！」
貴「！」
絶え間なく地面に砲撃が落ち、煙やチリが舞い上がる中で、XANXUSの高笑いが響く。
山「あいつ…笑ってやがる」
獄「あの野郎、はなっから勝負に関係なく事故を装って皆殺しにする気だったんだな！
だから雲雀を挑発したんだ！！」
押していた筈が、それすら手玉に取られこの有様である。
雲雀の顔は先程までの余裕の有る楽しそうな顔ではなく、腹立たしげな表情を浮かべていた。
貴「(？ そういえば…)」
砲弾の雨が降り注ぐ中で、Aは来ると言っていたクロームの姿を見ていないことを思い出した。
この状況だ、来ていないなら逆に好都合。
そう思っていたのが、甘かった。
了「おい！！！フィールド内は危険だぞ！！」
了平の叫び声に反応したAの目に映ったのは、雲戦が行われたフィールドの中で逃げ続けているクロームの姿。
手前の有刺鉄線が歪み切れているのを見るに、爆風に紛れて気づかないままフィールドに足を踏み入れたらしい。
ドォンッ
貴「ッ…！」
Aのすぐ近くに砲弾が墜落する。
寸前で跳びのき交わしたが、その煙の向こうには、顔を青白くし、固まって動かないクロームの姿。
貴「何をして…！」
まずい、そう思った瞬間、２つの影が横から飛び出してきた。
どさっ
その影はクロームを抱えると、地面に滑り込むようにして伏せる。
ク「！！ 千種…犬…！」
犬「ったく世話のかかる女らぴょん」
逃げ惑いフィールドに踏み入れたクロームを見て咄嗟に飛び込んだらしい。
それならまだ…良かったのだが。
ウイイィィ…
動いた3人を感知したガトリングが、ゆっくりと狙いを定める。
少しずらした視線の先には、悠然と歩いてくるモスカ。
千「！！」
犬「しまった！！」
山「やべえ！」
獄「挟まれた！！」
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さらち(プロフ) - れもんぐらすさん» 返信ありがとうございます…！それでも大丈夫です…！お待ちしてます(｡>ㅿ<｡) (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
れもんぐらす(プロフ) - さらちさん» コメントありがとうございます。こちら、何年も前に始めた作品故に、今となっては稚拙な所(というか恥ずかしい所)も多く…(^-^; それでももし需要があるのでしたら、色々と大幅なリニューアル、変更箇所があるかもしれませんが、良いでしょうか…？ (2022年7月25日 10時) (レス) id: c8d1ae373e (このIDを非表示/違反報告)
さらち(プロフ) - こちらもう更新はされないのでしょうか…？(´TωT｀) (2022年7月23日 3時) (レス) @page22 id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
あんみっちゃん＠れもん(プロフ) - 白の狼さん» お返事遅くなりすみません、コメントありがとうございます！ オチアンケ、承りました！ とても、とても嬉しいです…！中々まとまりませんが、少しずつまた書いていきますので、よろしくお願いいたします！ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 0243127d88 (このIDを非表示/違反報告)
白の狼(プロフ) - 面白いです！続き待ってます！オチはベルがいいです！ (2019年1月11日 15時) (レス) id: 35790cd4c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみっちゃん@れもん | 作成日時：2016年8月8日 10時
