標的173:動き出す ページ6
ザ「！」
バチッ
雲「手…出てるよ？」
隙を与えず、トンファーを打ち込んでくる雲雀の猛攻。
それはXANXUSに炎を使わせるまでになっていた。
想像を超える彼の成長ぶりに、Aは舌を巻く。
同時に、拭い去れない”違和感”について頭を悩ませた。
貴「(何故、奴はここまで余裕なんだ？モスカはもう敗北どころか破壊されているんだ…XANXUSが手を出すことはできない、何か攻撃手段があるのか…？」
ザ「くっ」
貴「(考えろ…手が出せないなら、どうする？奴ならどうする？
奴は10代目になることに執着しているんだ…こんな所で終わることを認める訳がない)」
指摘され気づいたのか、スッと手を下げる。
手を出さないようにしながら、雲雀のトンファーを交わしつつ、声を発した。
貴「(公式に攻撃するのが無理なら…事故？でも…奴が事故を起こせば、たとえ不慮の事故だと言い張ったとしても1発で失格になる)」
ザ「チェルベッロ」
チ「はい、XANXUS様」
ザ「この一部始終を忘れんな。オレは攻撃をしてねえとな」
チ「！？」
貴「(不慮の事故…事故？ …ッ！？)」
まさか、と思い勢いよく”奴”の方向へ振り向く。
ーージジジ、とショートする音を立てる”機械”が、雲雀に狙いを定めていた。
貴「避けろ恭弥ッ！！！」
自分では間に合わないと見たAが声を張り上げる。
ーXANXUSの顔に、憎らしいぐらいに歪んだ笑みが浮かぶのを見た。
ドッ
放たれたレーザーが、雲雀の左太腿の側面を焼く。
Aの叫びが功を奏したのか貫通は免れたものの、ダメージは相当らしい。
ブシュッと音を立てて血が噴き出すのと同時に、雲雀の膝がガクンと折れる。
貴「チッ…！」
了「な！！？」
獄「！？」
山「ヒバリ！！」
いきなりの出来事に狼狽しつつも叫ぶ山本達。
その頭上に、小型ミサイルが迫っていた。
ドカッ！！
山「うわっ…！」
弾が当たる直前に、Aは3人組を蹴り飛ばす。
僅かに遅れて、ドンッドンッとミサイルが地面に直撃し、爆発が起きる。
地面に足を付けた時に、離れた場所でレヴィがミサイルに直撃したのを視界に捉えた。
文句を言いかけた獄寺の口が、もうもうと上がる煙と巻き込まれたレヴィを見て閉じられる。
山「あ、ありがとうございます、咲原先輩」
了「間一髪だったな…一体何が起きているのだ！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さらち(プロフ) - れもんぐらすさん» 返信ありがとうございます…！それでも大丈夫です…！お待ちしてます(｡>ㅿ<｡) (2022年8月5日 23時) (
レス) id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
れもんぐらす(プロフ) - さらちさん» コメントありがとうございます。こちら、何年も前に始めた作品故に、今となっては稚拙な所(というか恥ずかしい所)も多く…(^-^; それでももし需要があるのでしたら、色々と大幅なリニューアル、変更箇所があるかもしれませんが、良いでしょうか…？ (2022年7月25日 10時) (レス) id: c8d1ae373e (このIDを非表示/違反報告)
さらち(プロフ) - こちらもう更新はされないのでしょうか…？(´TωT｀) (2022年7月23日 3時) (レス) @page22 id: 595843cf2a (このIDを非表示/違反報告)
あんみっちゃん＠れもん(プロフ) - 白の狼さん» お返事遅くなりすみません、コメントありがとうございます！ オチアンケ、承りました！ とても、とても嬉しいです…！中々まとまりませんが、少しずつまた書いていきますので、よろしくお願いいたします！ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 0243127d88 (このIDを非表示/違反報告)
白の狼(プロフ) - 面白いです！続き待ってます！オチはベルがいいです！ (2019年1月11日 15時) (レス) id: 35790cd4c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんみっちゃん@れもん | 作成日時：2016年8月8日 10時
