ブレない母 ページ8
時間は経ち、勉強会当日。
土曜日のうちに、どこが分からないかを3人それぞれに聞き、それを教えられるように対策をしておいた。正直言って、教える側がこんなポンコツで大丈夫なのかと思うが、言われたからにはしっかりこなさなければ。
漏れがないか自室で入念にチェックしていると、玄関のチャイムが鳴る音が聞こえた。……もう、10時になったのか。部屋を出る前に、もう一度確認をし直し小走りで玄関へ向かう。
「いつも、Aがお世話になってます。今日はよろしくね」
ci「いやいや、お世話になってるのは俺らの方ですわ！」
向かってみると、お母さんが既に3人と話を進めていた。私が友達と勉強会がある、と言ったから気になって見に来たのだろう。
私の気配に気づいたのか振り向くが、いかにも上機嫌というのが丸分かりだ。そして、私の傍に近づいてコソコソと話し始めた。
「ちょっと、A！お友達って言うから女の子かと思ったら男の子なのね！？」
「えっ、まあ、そうだけど……ダメだった……？？」
「全然、大丈夫よ！イケメントリオならお母さん大歓迎！！」
……いつもよりも、テンション高いなと思ったがそういう事か。
本当なら、ここで「この3人は私のことを強制的に生徒会に入れる手伝いをした人達なんだよ、お母さん」と教えてあげたいくらいだったが、せっかく楽しそうなのをぶち壊すほど空気が読めないやつでは無いので止めとこう。
「待たせてごめんね。確認に時間かかっちゃって」
syo「大丈夫や。こっちが無理言ってやってもらうんやからそれぐらい平気」
rb「せやぞ！変に気使わんといてや！」
2人と話しているが、後ろからの視線が痛い。
……前世のお母さんもそうだったが、イケメンに目がないのは変わりないようだ。
私からしたら、顔が良くても性格に少し、いや大いに難がある為そうとは思えないのだが。
ci「準備大丈夫そうやし、そろそろ行かせてもらいますわ！」
「そうね！A、頑張って！！」
ガッツポーズをされたが、それは勉強に対しての応援なのか、はたまた違うものに対しての応援なのか……なんとなく察したが、分からないふりをしておこう。
帰ってきたら質問攻めにされそうだな……そう考えながら3人とロボロ君の家へと向かうのだった。
終わり
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あまね(プロフ) - 完結？！ (2022年12月31日 12時) (
レス) @page8 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編おめでとうございます（遅い）更新頑張ってください！ (2020年10月17日 9時) (レス) id: ebdb7fcaa5 (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続編おめでとうございます!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!!これからもずっと応援します!!!! (2020年5月20日 17時) (レス) id: 79f0dcfc54 (このIDを非表示/違反報告)
カルラ - 続編おめでとうございます！！！応援してます！更新頑張ってください！！！ (2020年4月25日 23時) (レス) id: 4288c2188b (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 続編おめでとうございます！！とても面白いです！！無理しない程度に更新頑張ってください！！応援してまあぁぁぁす！！！ (2020年4月13日 19時) (レス) id: b1ca2eff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丸メガネ | 作成日時：2020年4月3日 20時
