第七十一話 黒と赤に後悔を、 ページ26
(gr side)
「なぁ、気づいとったんやろ。」
後ろでトントンがそう言う。
Aの死刑執行が下されて次の日。70日間は本当に長いように感じられた。
後ろを振り返ると、悔しそうに歯を食いしばったトントンがこちらを睨んでいた。
「…それは、どういうことだ？」
「全部や。全部。Aのことも、E国のことも、全部知ってたんやろ。」
「………。」
E国爆発の時、彼女に乞うた言葉。
＿それでも、ダメか？
＿ええ、勿論。
「…、ミハイル・フューラー。私の父はE国の前国王、そして王子を殺した。」
黒いコートを翻す。
「生憎、全てを知っているわけではない。全てAの手の中に握られていた。手中だったってことだ。」
「…俺らは、これで良かったんか、グルッペン。」
赤い瞳が、グラグラと揺れている。
「……歴史に残るだろう、全てを騙し覆した女は処刑台に立ち首を飛ばされた。
だから、忘れるな、トントン。」
踵を返す。
啜り声が、響いた。
第七十二話 2人で地獄、2人の天国→←第七十話 あなたが正しい道を進んでいることを、
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五角形レンガ - すっげぇ、、、いや、感動でしかないです、凄すぎませんか！？ (8月12日 10時) (
レス) @page29 id: 142fcb5a32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 神作品、、、ッッッッ (2022年12月19日 12時) (レス) @page29 id: 9753754a57 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 鴉さん» お！！そうですそうです！！！！いやあ知ってる人いた………！！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - 作者様！！！！59話の夢主さんが言っている小説ってメディウムですよね！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: cdf302c4aa (このIDを非表示/違反報告)
GuriGura(プロフ) - う‘‘ぁ‘‘ッ、、、、、、、、、さ‘‘い‘‘こ‘‘う‘‘ッ‘‘、、、、、、、、、 (2022年9月25日 8時) (レス) @page29 id: b9eb3e9d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年9月8日 23時
