第六十六話 物語の終わり？ ページ21
(no side)
服装を着替え、女は総統室へと向かった。
無事、男の殺害を終え、その報告へと。
しかし、それは阻まれた。
どういうつもり、と女は奥の人物を睨む。いつもの不敵な笑みはなく、両者とも険しい顔をしていて。
お前は、E国の人間。そうだろう？
奥の男がそういう。
一瞬天の方を見た女は、ええ、と頷いた。
ぶわりと、殺気が増えたような気がした。
どこから気がついていたの？と聞くと、先程教えて貰ってなと男が口を開いた。
狂犬が吠える。どうしてだと。仲間だとは思っていなかったのかと。
『だから関わるなと言ったのに』
女は眉を下げた。
『私の腹の底には爆弾が眠っている。いつ爆発するかなんて、分からない。
あなた達に嫌われたのは好都合だと思ったわ。死ぬ前に、やるべき事を終わらせられる。私の事も皆忘れてくれると思った。』
緑のパーカーの男は、歯を食いしばっていた。
全て話してくれるかと、総統がそう口を開いた。
『E国から、こちらに捜査しろとの命令が入ったの。正直、ラッキーだと思ったわ。E国は酷い国だったから。』
女は、涙ぐんでいた。
『…もし、敵同士じゃなかったらここにいられたのかしらね。』
男達は、目を伏せた。
『……私』
『私ね、本当は＿＿』
バコン
女の腹が、大きく膨らんだ。血反吐を吐き、綺麗なカーペットが赤色に染る。
ああ。
ああ、ああ。
私、本当はね。E国なんかに居たくなかった。あなた達と、ずっと仲間で居たかった。
でも、ダメみたいね。
女の視界が霞む。男達が駆け寄っていく。
夢なら、もう少しいい夢を見せてくれよ。
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五角形レンガ - すっげぇ、、、いや、感動でしかないです、凄すぎませんか！？ (8月12日 10時) (
レス) @page29 id: 142fcb5a32 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 神作品、、、ッッッッ (2022年12月19日 12時) (レス) @page29 id: 9753754a57 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - 鴉さん» お！！そうですそうです！！！！いやあ知ってる人いた………！！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - 作者様！！！！59話の夢主さんが言っている小説ってメディウムですよね！！！！ (2022年10月19日 18時) (レス) @page14 id: cdf302c4aa (このIDを非表示/違反報告)
GuriGura(プロフ) - う‘‘ぁ‘‘ッ、、、、、、、、、さ‘‘い‘‘こ‘‘う‘‘ッ‘‘、、、、、、、、、 (2022年9月25日 8時) (レス) @page29 id: b9eb3e9d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年9月8日 23時
