第二十三話 分かり合えぬ ページ25
『一応言うけれど、自分の死に場ぐらい自分で選ぶわよ。あんな死に方、馬鹿みたいじゃない。』
ぱくりと、チーズケーキすくったスプーンを口へと運ぶ。
向かい側に座ったコネシマ、シャオロン、鬱先生は不満げな顔をしていた。
「あんなん、半分諦めてたやん。目瞑ってたの見たぞ俺。」
『反射よ反射。脊髄反射。』
「俺はそう見えへんかった。」
『そう。』
コネシマはなお一層機嫌が悪そうな顔をして。
『なに、逆にあんなので死ぬような女だと思った？悲しいことにひ弱で守って貰わないといけないぐらいの女の子じゃないから。』
おあつらえ向きに置かれた苺を食べる。さっきのでイライラしてると思ったんだろう、シェフなりの気遣いか、何かか。
「…心配、やってんぞ。」
『あれ以上に死ぬような思いは沢山してるわ。』
あなた達に、どれだけ死ぬ思いをさせられているか。雨が降ってる中放置もあれば、倉庫に閉じ込められたことだってある。他にも沢山、沢山だ。その度に、何度死にたいと思ったか。
「…そういえば、なんで大先生はタイミングよく来れたん？」
「あー、実はロボロから通信来てな。食堂やばいことなっとる言うし、Aがどうたらこうたら言うし…よぅわからんからとりあえず走ってって。で、明らかやばそうやったから剣狙って撃ったらたまったま当たって…って感じで…。」
『そう。良かったじゃない、当たって。
ガバってたら誰か一人持ってかれてたわよ。』
「エッ」
当たり前じゃない、と口を開く。
あれだけ人もいれば、誰に当たってもおかしくない。運が良ければ、私に当たっていたかもしれないが。
…まあ、あれ程度の人だったら、殺されるどころか殺してそうだけれど。
頭のおかしい人はどこの時代でもいるもんだなと、紅茶を飲んだ。
ご馳走様と、シンクの隣に食器を置く。
そろそろお昼時だけれど、抜いてもいいかもしれない。さほどお腹は空いていないし、静かに読書でもしていよう。
「じゃあね〜Aちゃん」
ひらひらと手を振る3人に目をやる。
それに振り返さず、そのまま歩みを進めた。
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はしばみの揚げ物(プロフ) - 霜華さん» (レスつけてなかったです…！！！)はしばみよりすごい作品を理解してるかたですね…！？？！？更新ゆったりまったりですが頑張ります！！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
霜華(プロフ) - 常に冷静沈着で俯瞰し、諦観している感じの子が大好きマンだから読んでて楽しいです…！あとメンバーの性格(？)が色濃く表れていて好きです！更新頑張ってください！！ (2022年8月17日 19時) (レス) id: fd554933f3 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - ロックマさん» わあ！！ありがとうございます…っ！！！頑張ります！！！！ (2022年8月16日 15時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - むちゃくちゃ好きですこの作品!!!!! これからも頑張ってください (2022年8月16日 12時) (レス) @page19 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - イナリさん» こういう系のお話を書きたかったので…！！ノリと衝動で書いたので、足らない部分があるかもと思っていましたが、そう言ってもらえて嬉しいです！！(更新頻度はバラバラです生きてる時もあれば泥みたいになってる時もあります…笑)ちまちまと更新頑張っていきます！！ (2022年8月15日 20時) (レス) @page16 id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年8月13日 18時
