金盞花。【gr】

古き記憶、停止。 ページ24

「お母さま！見て、上手に裁縫出来ているでしょう！」

「あら、上手ね！A、教えた通りにできて偉いわ！」

「ふふふ、お母さまに教えてもらったからできたのよ！ありがとう！」


「お、お父さま、あのね、お父さまに、プレゼント…」

「いらん。そんなものよりお前は部屋にでも籠って少しは歴史の勉強でもしたらどうだ」

「あ……そっか、うん、分かった、」


「グルッペン。」

「お母さま…お姉さま…どこか行くの？おれも、ついて…」

「ダメよ、グルッペン。私達は、…、……。いえ、少し2人で出かけてくるの。少し長い旅になるけれど…きっと、ううん、絶対会えるわ。そうでしょ？A。」

「………、そうよ！グルッペン。また会ったら、お話を読んであげるわ！あと、お菓子も作ってあげる！アップルパイ、好きだったでしょう？お母さまと一緒にがんばってつくるわ！あと、あとは…お洋服も、お靴も、グルッペンが欲しいものなんでも買ってあげる！ね、約束よ！」

「…、うん！約束、約束や。」




全ては、復讐だ。

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