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「福良くん、ここから出てきちゃダメだよ?」
「え?……A!?A!!」
君はそう言って僕を箱の中へ閉じ込めた。

真っ暗で、温かいそこで俺は徐々に意識が遠くなっていった。

どれくらいの時間が経ったのだろう、ガチャっと箱が開く音がした。

「ん?A?」
「福良くん、おまたせ。」
少しやつれているような、いつもより大人びた彼女をが悲しそうに笑いかける。

「もう、大丈夫だ……よ。
ごめんね、疲れちゃったから少し眠らせて。」
そう言って僕に雪崩込む。

「大丈夫?おやすみ。」
彼女を抱き上げ、箱の外へ出ると、
そこは見知らぬ景色になっていた。

「俺は一体何年寝てたの?
A、君は何をしていたの?」

スヤスヤと寝るAにキスを落とす。
遠くで聞いた事のない音が鳴る。

次は俺が守る番だと、落ちていた何かを拾った。


貴方が笑って過ごせますように。
私はそれだけを願っているの。

終末ラプソディー:fkr

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「今ならわかる気がする。」
「何が?」
「ん?ひみつ。」
なんだそれ?っと、クシャッと笑う貴方。
あー、好きだな。

「ありがとう。」
「ん?」
「声出てる。」
「え、恥ずかしっ。」

持っていた本で顔を隠す。
その本を須貝くんに取り上げられる。

「あ、ちょっと!?」
「いいじゃん、見せてよ。可愛い顔。
A、俺も好きだよ。」
頬に触れる唇に顔が熱くなる。

今度は両頬を手で覆うと、それも彼の両手に捕まり真っ赤な顔が露になる。

「ねぇ、キスしていい?」
うん、っと答える前に落ちてくる唇に口端が上がる。

恋は盲目、今ならわかる気がする。


鳥かごに閉じ込めてしまいたいほど、
君に恋してる。

まだ、君は知らない:sgi

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3→←ss:リハビリビリビリ



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檸檬(プロフ) - 藍さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて、とても嬉しいです。更新少なめですが、お気に入りを見つけて頂ければ嬉しいです。 (2023年3月12日 12時) (レス) id: 1785096014 (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃめちゃリアルですね…特に伊沢さんの解像度がすごく高くてびっくりしました (2023年3月10日 1時) (レス) @page5 id: bd2a7a0e5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2023年1月24日 21時

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